障害越え癒やしの絵 春日市の若松さん、初個展 ほんわか、心伝わる筆致 [福岡県]

中学時代から絵を15年続け、初の個展を開いている若松久美子さん。「緊張するけど、いろんな人に見てもらえたらうれしい」と語る
中学時代から絵を15年続け、初の個展を開いている若松久美子さん。「緊張するけど、いろんな人に見てもらえたらうれしい」と語る
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 知的障害のある春日市須玖の若松久美子さん(29)が太宰府市宰府のカフェ「レインボーパフィン」で個展を催している。中学時代にアクリル画を始めて以来、仕事をしながら今も絵も続ける若松さんが「支えていただいた皆さんへの感謝の気持ちを込めて」開く初めての個展だ。28日まで。

 若松さんは5歳の時、知的障害があると診断された。春日市の中学校で教室の黒板に絵を描く若松さんを見た担任の先生が「絵を習ったら」と勧めた。早速、大野城市南ケ丘で障害者に絵などを指導する松沢佐和子さん(58)の造形教室に通い始めた。中2だった。

 最初はうまく描けなかったが、慣れると描くのが楽しくなった。中3で作品「ミミズクとくだもの」が二科ジュニア絵画展に入選。進学した県立特別支援学校「北九州高等学園」の1年~3年と連続で高校保健会主催の環境保護ポスターコンクールで入選、3年では県の「会長賞」を受けた。

 今まで一番、うれしかった受賞は2013年の国際障害者交流センター(大阪)主催の「ビッグ・アイ アートプロジェクト2013」で、兄の長男を描いた作品「私のおいっこ」が入選したこと。その作品は全国巡回展やアジアなど海外展でも展示された。

 今回、展示しているのは花と動物など計21点。福岡市天神のカレーショップに勤務しながら、こつこつと描き続ける若松さんの絵を「ほんわかとした、癒やされるような色使いが特徴。心が伝わる絵だと思います」と松沢さんは評価する。

 18日午前11時半から春日市在住のギタリスト奥田英理さんの応援ランチコンサートがある(要予約、参加費2千円)。

=2018/02/18付 西日本新聞朝刊=

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