豪雨で流失のタイムカプセル開封 23年前の思い出と再会 朝倉市の旧黒川小 [福岡県]

タイムカプセルを開け、思い出の品々に見入る当時の児童たち
タイムカプセルを開け、思い出の品々に見入る当時の児童たち
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 約23年前に閉校した朝倉市黒川の旧黒川小(現・美術館「共星の里」)の校庭に埋めたタイムカプセルが、九州豪雨で流失した後に寺内ダム底から見つかり、埋設した当時の児童らが18日、懐かしい校舎で開封した。樹脂製カプセルは破損していたが、中に入っていた思い出の品は、密封した袋に守られ無事だった。

 1995年3月の閉校時のPTA会長、鳥巣秀茂さん(63)によると、カプセルは10人の児童と保護者らが「30年後に開封しよう」と埋めた。ところが昨年7月の豪雨で校庭が崩れ、カプセルは川に流された。昨秋、約5キロ離れた寺内ダムの底で重機による流木撤去中に見つかり、30年を待たずに開封することになった。

 この日は30歳を過ぎた当時の児童4人を含め保護者や当時の教員ら計22人が旧校舎に集まった。黒川地区は豪雨で多くの家が被災し、犠牲者も出たため全員で黙とうした後、カプセルを開けた。中からは作文や写真、書、トロフィー、閉校記念誌などが次々と現れ、将来飲もうと収められた洋酒も出てきた。

 4年生だった会社員鳥巣一馬さん(33)=朝倉市=は「黒川小に通い育ったことを実感する」。閉校時の教頭藤田良治さん(67)=筑前町=は「みんなの姿を見て笑顔に包まれていた黒川を思い出した。災害はあったが、また元気を取り戻してほしい」と語った。

=2018/02/19付 西日本新聞朝刊=

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