小呂島の保育士見つからず 3月1人辞職 保育所運営に懸念 [福岡県]

少人数で絵や歌、集団生活を学んでいる小呂保育所の園児
少人数で絵や歌、集団生活を学んでいる小呂保育所の園児
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 福岡市西区の離島・小呂島の市立小呂保育所で、2人いる保育士のうち1人が3月末で辞めることになったが、後任が見つからず、新年度から引き続き運営できるかどうか島の保護者や関係者が心配している。

 小呂保育所は1990年に開園、現在は市漁協が指定管理者となり運営している。島の漁師や小呂小中学校教諭の子が通い、本年度の園児は6人で、新年度も6人が在籍する予定という。保育士は隣の宿舎に住み込み月~土曜に勤務する。

 現在の保育士は島で勤務して22年の伍藤君恵さん(57)と6年の柿添弥生さん(52)の2人だが、柿添さんが保育所を辞めて島を離れることになった。

 福岡市と市漁協は昨年夏から市政だよりやハローワークに求人を出し、後任を探しているが新しい保育士は見つかっていない。

 市子育て支援部によると小呂保育所は制度上、最低でも保育士1人と補助職員1人がいればいい。しかし交代で休みを取るためには実際は保育士2人が必要という。保育所に残る伍藤さんも「体力的にも1人で続けるのは難しい」と話しており、新年度からの子どもの受け入れが見通せなくなっている。

 島の住民で子どもも保育所に通った保育所長の小田クルミさん(56)は「島では生活費を得るため共働きをしている家庭が多く、保育所がないと困る」と懸念。新年度も長女と長男を保育所に通わせたい漁師島田祐樹さん(34)は「保育所は島の子どもが集団生活を学ぶ場。新しい保育士さんに来てほしい」と願う。

 小呂島は西区の姪浜渡船場の北西約40キロにあり周囲約3・5キロ、人口約200人。小呂保育所の保育士の問い合わせは、福岡市漁協小呂島支所=092(809)1560。

=2018/02/24付 西日本新聞朝刊=

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