香椎駅前のシイ移植へ 「街の守り木」住民要望実る 近くの公園予定地に [福岡県]

近くの公園予定地に移植されることになった2本のシイの木。「シイの木が駅前から消えるのは寂しい」と話す花田正善さん
近くの公園予定地に移植されることになった2本のシイの木。「シイの木が駅前から消えるのは寂しい」と話す花田正善さん
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 福岡市東区のJR香椎駅前広場に約45年前に植えられたとされる2本のシイの木(ともに約8メートル)が、伐採の危機を乗り越えて近くの公園予定地に移植されることになった。シイの木は「香椎」の地名に由来するとの伝承もある「街の守り木」。親しみを持ってきた住民の要望で守られた。

 駅利用者を見守り、年末にはしめ縄が飾られてきたシイの木。市香椎振興整備事務所によると、駅前一帯が土地区画整理事業で整備されることになり、やむなく伐採も検討したという。

 しめ縄を飾り、駅周辺の清掃や花壇の整備などに取り組んできたボランティア団体「東区マナーアップサークル香椎来(かしこ)い」の花田正善前代表(82)は「せめて駅前から見える場所に移植を」と同事務所に要望した。

 だが、同事務所によると、地域住民でつくる「街づくり推進協議会」が駅前広場の一新に伴い、2015年に枝ぶりの良いクスノキや季節で色が変わるカエデなどを新たに植樹することを決定。周辺の歩道も電線の地中化などを図るため、2本のシイの木など大きな木の移植は難しいという。

 そこで、同事務所は花田さんの要望を受けたことなどから、約200メートル北側の公園予定地に今月末にも2本を移植することにした。花田さんは「通勤通学者の安全を見守ってきたシイの木が駅前から消えるのは寂しい」と話している。

=2018/03/03付 西日本新聞朝刊=

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