新宮町の相島が漁村留学で活性化 4月から小中生15人渡船通学 漁師体験や遠泳全島協力 [福岡県]

昨年10月のモデル事業で、相島の小学生たちが自己紹介した。参加した子供たちのうち5人が4月から相島小に通う(新宮町提供)
昨年10月のモデル事業で、相島の小学生たちが自己紹介した。参加した子供たちのうち5人が4月から相島小に通う(新宮町提供)
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 人口約270人の新宮町相島(あいのしま)で4月から「漁村留学」が始まり、町内に住む小中学生15人が渡船で通学することになった。少子高齢化が進む島の活性化を図り、にぎわいを取り戻そうと、島の団体が初めて企画。島を挙げて留学生を支援する。

 漁村留学するのは小学3~6年の12人、中学1、3年の3人。自分で町営のコミュニティーバスや渡船で通学することが条件で、1月に町内で募集したところ、町内3校の児童生徒15人の応募があった。個別面談で全員が通学を認められ、新年度から学期単位もしくは1年間、島で学ぶ。

 島の歴史を学ぶ小中合同学習や漁師体験、遠泳のほか、子供たちも裏方を務める運動会、文化祭など島挙げての伝統行事にも参加する方針。「子供たち同士で話し合いながら問題に取り組むことができる」(町教育委員会学校教育課)と島の子供たちへの学習効果も見込んでいる。

 同課によると、島内の相島小の児童数は5人から17人になり、新宮中相島分校は7人から転入者2人を含め計12人に増える。中学分校は新年度に教員が2人減る予定だったが、新1年生の加入に伴い、9人体制を維持する。

 漁村留学は島の代表らで組織する相島活性化協議会の考案。荒天で帰りの船が欠航した場合は、島外の子供たちを自宅に泊めて、食事や寝床を提供するなどの協力支援態勢を築いた。町は通学費を全額補助する。

 昨年10月には1泊2日で島の学校や暮らしを子供たちが体験するモデル事業を実施。参加した子供たち5人も今回、漁村留学することになった。

 協議会事務局(町政策経営課)は「島民の協力がなければできなかった。予想以上の希望者に驚いた。今後も相島の活性化として続けていきたい」としている。

=2018/03/14付 西日本新聞朝刊=

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