国文化財「箱嶋家住宅」のレンタル開始 和室や座敷の1階3室 4月から東区馬出 [福岡県]

レンタルスペースとして貸し出す箱嶋家住宅と家主の箱嶋文衛さん
レンタルスペースとして貸し出す箱嶋家住宅と家主の箱嶋文衛さん
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 江戸後期の建築様式を伝える福岡市東区馬出の国登録有形文化財「箱嶋家住宅」が4月からレンタルスペースとして時間貸しすることになった。家主の箱嶋文衛さん(74)は「築150年近い町家ならではの温かい雰囲気や日本文化を味わってほしい」と話している。

 貸し出されるのはベンガラと呼ばれる朱色の漆塗りの欄干や箱階段がある和室や座敷の1階3室。土間には家を守るとされる荒神竈(がま)、中庭には日本庭園の装飾の一つ水琴窟もある。

 絵画や書道など展示会場としてのほか、演奏会や講演会、研修会などに使える。時間は午前10時~午後8時の2時間以上で、収容人数は最大20人。料金は1時間2千円(6月までは1500円)で期間貸しや定期的な利用もできる。

 箱嶋家住宅は明治初期に建築。旧唐津街道に面しており、間口が狭く奥行きがある町家。2005年3月の福岡沖地震では柱やはりは持ちこたえたが、屋根の一部が壊れた。

 これまでも茶道教室などが開かれており、11年以降は週末に一般公開(見学料200円)し、県内外や海外の観光客らを受け入れてきた。

 箱嶋さんは3月でサラリーマン生活に終止符を打ち、町家を生かした地域おこしに取り組む。「周辺の町家と協力して盛り上げていきたい。収益は保存維持にも充てる」という。

 4月6~12日(午前10時~午後6時)はオープン記念として特別見学会(無料)が開かれるほか、輪島塗や会津塗りなど漆器展を同時開催する。漆器についての講座(午後1~2時、参加費千円)もある。

=2018/03/23付 西日本新聞朝刊=

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