「リッツ・カールトン」ホテルの知名度が決め手に ”超一等地”の優先交渉権、積水・西鉄が獲得 [福岡県]

大名小跡地に建設される24階建てビルのイメージ図。左は西鉄グランドホテル(福岡市提供)
大名小跡地に建設される24階建てビルのイメージ図。左は西鉄グランドホテル(福岡市提供)
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 大名小跡地の再開発事業で、積水ハウスや西日本鉄道、三菱地所(東京)、西部ガス(福岡市)などでつくる企業グループが優先交渉権者に選ばれたのは、世界的に知名度の高い高級ホテルの誘致を盛り込んだからだ。福岡市には外資系の高級ホテルが不足しており、再開発でホテル誘致が焦点だとみられていた。次点の福岡地所(福岡市)などのグループも高い借地料を提案したが、及ばなかった。

 積水グループは、米マリオットの高級ブランド「ザ・リッツ・カールトン」の誘致を提案。客室数は147室で、全室が50平方メートル以上。また、グローバル企業の進出を視野に入れた大規模オフィスや国際水準の賃貸マンションを盛り込んだ。

 福岡市の評価結果によると、内容評価点800点満点のうち110点を占めるホテルの評価は、積水グループが最も高い102・14点。国際対応力やブランド力のあるホテルを誘致したい市の思惑に一致した。積水ハウスは西日本新聞の取材に「世界各国のお客さまを迎えることができ、福岡市で開催されるイベントなどの促進が期待できる」と自信を見せる。

 福岡地所グループはハイアット系の外資系ホテルの誘致を計画。年間の借地料として、3グループで最も高い約6億5600万円を付けて評価点を伸ばし、総合評価点で約10点差の接戦に持ち込んだ。JR九州(福岡市)のグループはホテルオークラと連携し、九州らしさを打ち出したホテルを提案していた。

 積水グループの西鉄は、大名小跡地そばで西鉄グランドホテルを運営し、昨夏には大名小西側の隣接地も取得。西鉄幹部は「互いに配慮しながら開発がやりやすくなる」と今後の街づくりへの期待を口にする。西鉄の倉富純男社長も「天神の街の発展に貢献できるよう、グループと一緒に全力を尽くしたい」としている。

=2018/03/28付 西日本新聞朝刊=

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