保護ウミガメ、夏には海へ マリンワールド 福津に漂着、順調に回復 [福岡県]

水槽の中でぐったりしたアカウミガメは、ヒーターの熱で体温を上げる治療が続いた=1月24日
水槽の中でぐったりしたアカウミガメは、ヒーターの熱で体温を上げる治療が続いた=1月24日
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水槽の中をゆっくり動き、時折、水面から顔を出すアカウミガメ=2月13日
水槽の中をゆっくり動き、時折、水面から顔を出すアカウミガメ=2月13日
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与えたアジを食べるアカウミガメ=3月15日
与えたアジを食べるアカウミガメ=3月15日
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住民に保護された直後、枯れ草を掛けられたアカウミガメ(福津市提供)
住民に保護された直後、枯れ草を掛けられたアカウミガメ(福津市提供)
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 福津市の海岸で1月、衰弱した状態で発見、保護されたウミガメが「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)で順調に回復している。担当者は「この調子で回復すれば、水温が上がる夏に自然の海に帰せるかもしれない」と期待に胸を膨らませている。

 保護されたのは、甲羅の長さ70センチ、体重45キロのアカウミガメ。1月11日、福津市勝浦浜の波打ち際でぐったりしているのを住民が発見。体温低下を防ぐため枯れ草でくるみ、地元水産高と協力して軽トラックでマリンワールドに運んだ。

 治療にあたっているのはマリンワールド魚類課の宮地勝美さん(51)。甲羅全体をヒーターで温め、根気強く体力の回復を待った。2月には、水槽の中を静かに動き回っては水面から顔を出すしぐさも見られた。3月に入ると、差し入れたイカやアジを自分で食べるまでに回復した。

 福津市うみがめ課などによると、今年は県内の沿岸にウミガメの漂着が相次いでいる。同市では今回保護されたアカウミガメのほかにタイマイが1匹、糸島市ではアオウミガメ1匹、古賀市ではいまだ詳しく生態が知られていないオサガメが流れ着いた。

 漂着するウミガメのうち、今回のアカウミガメのように生きたまま保護されたのは5年ぶり。宮地さんは「搬送直後は命も危ぶまれた。今後リハビリを続け、万全の状態で海に帰してあげたい」と話している。

=2018/04/03付 西日本新聞朝刊=

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