タイ山岳民族の子に夢を 現地で寮運営の山本さん一家 22日、福岡市で報告、交流会 [福岡県]

「いただきます」と手を合わせる子どもたち。配膳や片付けも自分たちでする
「いただきます」と手を合わせる子どもたち。配膳や片付けも自分たちでする
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寮の子どもたちの宿題を見る山本さんの長男ヒマさん(中央奥)。最年少の子は2歳。ヒマさんもここで育ち、大学まで進学した
寮の子どもたちの宿題を見る山本さんの長男ヒマさん(中央奥)。最年少の子は2歳。ヒマさんもここで育ち、大学まで進学した
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 タイ・チェンマイ近郊で、山岳民族の子どもたちの寮を運営する山本敏幸さん(68)を囲む会が22日、福岡市中央区で開かれる。山本さんは昨年、がん療養で施設運営が困難になり、長年の支援者である福岡市の助産師、平田喜代美さん(75)に相談。現地に駆けつけた平田さんは引き続き資金援助することを約束した。施設運営を手伝う山本さんの長男ヒマさん(23)夫妻も一緒に来日し、寮の暮らしを報告する。

 山本さんは2000年、タイ人の妻と共に子どもたちの寮をつくった。言語の違いから低賃金の仕事しか得られず、子どもを学校に通わせられない山岳民族家庭から子どもを預かり、進学、就職させる。現在は2~16歳の20人が畑作りや家事を分担しながら通学する。最近は母親による産院への置き去りや再婚に伴い子どもを手放すなど「身勝手な理由が増えた」という。

 年間380万円の運営資金はほとんど寄付でまかなう。山本さんが年1回来日し、平田さんら支援者を回って寄付を募ってきた。

 山本さんは昨年、複数の臓器に腫瘍が見つかり、抗がん剤治療で一時、動けなくなった。危機を聞いた平田さんは自身の患者などに寄付を呼びかけ、計150万円をタイに持参した。

 幸い、大学を卒業したばかりのヒマさんが、大学で知り合い結婚したばかりの妻ファーイさん(26)と一緒に寮に住み込み、子どもたちを見てくれることになった。若い2人は慣れない育児に苦戦しながらも、寮の子どもたちとの暮らしをインターネットで発信するなど支援を広げる工夫に取り組んでいる。

 山本さん、ヒマさん、ファーイさんとの交流会は22日午前11時、中央区大手門で開催。参加は1家族2千円で、料理を持ち寄り3人をもてなす。

=2018/04/20付 西日本新聞朝刊=

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