意識のバリアー解消訴え ミライロ社長が講演 障害者対応「選択肢の提供必要」 [福岡県]

講演する垣内俊哉社長
講演する垣内俊哉社長
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 車いすを使う障害者で大学在学中に起業し、障害の有無や年齢に関係なく誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」のコンサルティングを手掛けるミライロ(大阪市)の垣内俊哉社長(29)が、福岡市・天神で「障害を価値に変える」と題した講演を行った。

 垣内さんは生まれつき骨がもろい骨形成不全症で「骨折は20回以上、手術は十数回、人生の5分の1を病室で過ごした」。高校を休学して治療しても歩けるようにならなかった挫折や、車いす姿を覚えてもらい営業で好成績を残したアルバイト体験など自身の生い立ちを語った。

 また社会には環境、意識、情報の三つのバリアー(障害)があり、日本は環境面ではバリアフリー先進国だと説明。同社がスマートフォンアプリ「ビーマップ」でお店や施設のバリアフリー情報を広めていることを紹介し、「意識のバリアーの解消に注力すべきだ」と訴えた。

 同社は福岡市にも支店があり、障害者らが講師になって、企業や市民向けに高齢者や障害者などへの対応を身に付ける研修を手掛ける。垣内さんの講演も同社の企画で、約200人が耳を傾けた。

 垣内さんは障害者への対応について、車いすで訪れた施設で椅子を撤去された経験を踏まえ「椅子に移って座りたい人もいる。椅子を動かす前にその人の希望を聞く。押しつけではなく、選択肢の提供が必要」と提起。来年九州でも開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)などを見据え「ハード面はもちろん、ハートにおいても世界の手本となるような福岡や九州を皆さんとつくりたい」と語った。

=2018/05/12付 西日本新聞朝刊=

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