カンボジア支援、次世代へバトン 子どもたちの活動支えた2教師、かつては恩師と教え子 [福岡県]

中山苺香さん(左から2人目)と受賞を喜ぶ山川美里先生(右端)と本垣内英人先生(右から2人目)
中山苺香さん(左から2人目)と受賞を喜ぶ山川美里先生(右端)と本垣内英人先生(右から2人目)
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 カンボジアで地雷撤去や被害者支援に取り組む福岡市早良区の非政府組織(NGO)「カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)」(大谷賢二理事長)は12日、設立20周年記念の式典を同市・天神で開き、活動に尽力した4個人と新宮東小(新宮町)を表彰した。子どもたちの取り組みを支えたのは、14年前、別の小学校で恩師と教え子の立場で支援活動を体験し、今回、同僚として関わった2人の教師だった。

 2人は新宮東小6年2組担任の本垣内(ほんがきうち)英人先生(39)と3組担任の山川美里先生(24)。本垣内先生は2004年、舞の里小(古賀市)5年の担任だったころ、カンボジアの地雷撤去や被害者支援のために子どもたちとアルミ缶を集める活動を始めた。児童自ら放課後、校区住民の家を回り、缶回収の協力を呼び掛けた。約3カ月で1トン超を集め、約13万円を寄付した。

 山川先生も当時、缶を集めた児童の1人。「先生が目標達成を報告した時、友達と手を取り合って喜んだことを鮮明に覚えています」。この時の体験が原点となり教職に就いた山川先生は2年前、新宮東小に赴任。本垣内先生にも再会し、昨年、偶然同じ5年生の担任が決まった。

 2人はそれぞれのクラスで14年前の経験を話すと、「自分たちも何かやりたい」と児童たちも共感し、実行委員会を立ち上げた。チラシを作って協力を呼び掛けると保護者の勤務先まで活動の輪が広がり、合計22万円相当の書き損じはがきなどが集まった。

 この日、感謝状を受け取った実行委員長の中山苺香(いちか)さん(11)=6年=は、「私たちの活動をカンボジアの人たちの笑顔につなげたい」と語った。寄付金は今後、使い道が決まる。同小は今年度も活動を行う予定という。「人は誰かに貢献するために生きている。誰かに喜んでもらった経験は人生の糧になるはずです」。本垣内先生の思いは山川先生、そして新宮東小の子どもたちへと受け継がれていく。

=2018/05/13付 西日本新聞朝刊=

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