甘木絞りで法被新調 祇園山笠当番町の三福町 地域復興・伝統復活願い込め [福岡県]

三福町が試作した甘木絞りの法被と「朝倉復興祈願」ののぼり旗
三福町が試作した甘木絞りの法被と「朝倉復興祈願」ののぼり旗
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 朝倉市の甘木祇園山笠(7月1~15日)で、10年に1度の当番町を務める三福(さんぷく)町が甘木地域伝統の甘木絞りで法被を新調することを決めた。甘木絞りは明治時代が最盛期で、生産が廃れた時期もある。三福町の人たちは「被災地も甘木絞りも復活してほしい」と願いを込め、今年の山笠を盛り上げる。

 甘木祇園山笠は28町が東町流と西町流に分かれ、最終日の7月15日は2基の山笠が市内を駆け巡る。28町はそれぞれに山笠用の法被を持つが、甘木絞りは使われていなかった。

 三福町では「甘木絞りの技術を今に生かそう」と、法被作りを提案したグループ(広渡信孝代表、7人)が、甘木絞りの伝統を継承する愛好家に依頼して45着を作ることにした。甘木絞りで作った山笠の法被は珍しいという。17日に完成した試作品は深い藍色で、背中に「三福」の文字が入っている。

 同グループは九州豪雨の被災地再生を願い、「朝倉復興祈願」ののぼり旗66枚も作った。28町に配ることにしている。昨年は豪雨の影響で、山笠の一部行事が中止になっており、グループの稲永栄治さん(48)らは「山笠を今年やるからには朝倉復興への風を吹かせたい」と意気込んでいる。

=2018/05/25付 西日本新聞朝刊=

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