避難情報、チャイムから「サイレン」へ 豪雨被災の朝倉・松末地区、新方式で訓練 [福岡県]

避難訓練で松末小体育館に集まった住民
避難訓練で松末小体育館に集まった住民
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ポストにタオルを下げ、避難したことを伝える住民
ポストにタオルを下げ、避難したことを伝える住民
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 昨年7月の九州豪雨で被災した朝倉市で26日、避難情報を出す際にサイレンを鳴らす新方式での避難訓練があり、多くの犠牲者が出た松末地区の住民約100人が参加した。訓練では、土砂災害の発生リスクを住民に自ら判断してもらうために、気象庁がホームページ(HP)で提供している地図情報「土砂災害警戒判定メッシュ情報」の活用法を指導する講話もあった。

 市は従来、防災行政無線で避難情報を流す際、チャイム音を鳴らしてきた。しかし豪雨時には聞き取りにくいことから「避難勧告」では30秒間のサイレンを2回、「避難指示」は3回鳴らす新方式に変更。この日初めて市内一斉に鳴らした。

 松末地区では午前8時、サイレンを合図に11集落の住民が徒歩や車で松末小へ向かった。本来は杷木地域生涯学習センター「らくゆう館」が指定避難所だが、訓練では、一時避難場所の松末小を集合場所に選んだという。

 訓練では、避難したことを周囲に知らせるための目印となるタオルをポストに下げて行く人も。立区の梶原一徳区会長(52)は「豪雨になればサイレンでも聞こえない所があるようだ」と、訓練で浮き彫りになった課題を指摘。「何より早い避難が大事」と語った。

 土砂災害警戒判定メッシュ情報は、土壌内の雨のたまり具合などから危険度が一目で分かるように地域を色分けした仕組み。気象庁が3月、HP上で精度や更新頻度を向上させた。講話では、松末地域コミュニティ協議会関係者がスマートフォンへの設定方法などを説明し、「住民自身が早めの避難の参考に」と呼び掛けた。

=2018/05/27付 西日本新聞朝刊=

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