閉鎖住宅棟、住民が再生案 宗像市・日の里団地 「高齢者ケアハウスに」「お試し居住の部屋を」 [福岡県]

日の里団地の再開発について住民がアイデアを出し合ったワークショップ
日の里団地の再開発について住民がアイデアを出し合ったワークショップ
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住民たちは広々とした緑地帯や通路を見て、再活用策を考えた
住民たちは広々とした緑地帯や通路を見て、再活用策を考えた
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 宗像市の大規模ベッドタウン・日の里団地で17日、老朽化により閉鎖された集合住宅10棟の再開発を話し合うワークショップが開かれ、住民約50人が参加した。住宅棟は都市再生機構(UR)が民間売却方針を決めているが、どんな施設になるかは決まっていない。現地は日の里東小そばの団地中心部であるだけに「交流の場になるような再生をしてほしい」という要望が強く、住民たちは盛んにアイデアを出し合った。

 10棟は昨年末に退去が完了し、現在は囲いで覆われている。うち4棟は解体、6棟は残したままで来春、再開発業者が選定される。そこで再開発計画が具体化する前に、地域の側から活性化に向けたビジョンを提案しようと開かれた。

 参加者はURの案内で閉鎖された住宅棟を見学。住宅棟の間に広々とした緑地帯があり、集会に使えそうな吹き抜け空間があることなど建物の特徴を確認して再開発をイメージした。

 その後、高齢者や子育て、多様性などのテーマに分かれて討論。「一戸建てで暮らしにくくなった高齢者が、気軽に住み替えられるケアハウスができるといい。1階は交流サロンや買い物場所にする」「通勤に便利で暮らしやすい日の里を子育て世代に知ってもらうため、お試し居住ができる部屋があるといい」「集合住宅の各部屋にさまざまな専門知識を持つ住民が待機し、ワンコインでお困り相談に乗ってくれるような施設にしては」などユニークなプランが続出した。

 現在、坂の上にあるコミュニティ・センターを再開発地域に移転し、住民が集いやすくするなど、高齢化が進む団地全体を見据えた活性化策も多く出された。

 住民の意見は市がまとめてURに提言し、業者選定の際の条件として活用されるという。

=2018/06/18付 西日本新聞朝刊=

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