学習支援スクールで町内会に活気 自治会の加入増加、NPOも発足 志免町・別府一 [福岡県]

外国人講師の合図で体を動かす子どもたち
外国人講師の合図で体を動かす子どもたち
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子どもたちの指導役は地域の大人たちが務める
子どもたちの指導役は地域の大人たちが務める
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 志免町の自治会「別府一町内会」が取り組む小学生の学習支援活動「別府一パワーアップスクール」が活動5年目を迎えた。登校日以外の毎週土曜日の午前中、月3回のペースで公民館に地域の小学生を集め、大人たちが勉強を教え、昼食を共にする。自治会加入世帯も増え、支援するNPOも発足するなど、効果は子どもたちだけにとどまらない広がりを見せている。

 「ウオーク、ストップ」。外国人講師のかけ声に合わせて、歓声を上げながら体を動かす子どもたち。小学2年生の中島梨愛さん(7)は「学校より楽しいかも」とにこにこ顔だ。16日は小学生約30人が公民館に来て、英語の勉強や、算数や国語のドリル学習に励んだ。

 スクールは住民からの要望をきっかけに、学習支援と土曜日の子どもたちの受け皿づくりを目的にスタートした。月謝不要だが、プリント代などとして毎回100円を玄関の箱に入れる。「校長」の牛房良嗣さん(86)は「100円払った方が参加しやすいでしょ」。

 もちろん運営には予算の裏付けが必要だ。地域の大人たちがボランティアで講師を務める場面も多いが、今回の外国人講師のように、外部から来てもらうケースは交通費などを支払う。別府一町内会では年30万円を計上。別に昼食の材料費などもあり、町内会長の藤慎一郎さん(72)は「全部でざっと50万円。町内会費からの持ち出しです」。

 かつては子どもたちの親睦旅行などの予算枠だったが、参加できる子とできない子の不公平感もあり、スクール予算に充てることで落ち着いた。「活動がここまで長続きしたのは、予算があるのも大きい」と牛房さん。

 スクール効果は大人たちにも広がる。開始時から昨年度まで町内会長だった渡辺明さん(80)によると、子育て世帯の町内会への関心が高くなり、加入世帯が増えた。スクールの昼食づくりで参加する女性たちも多く「町内会の活動そのものが活発化したんですよ」と話す。

 スクールの活動が広く地元に知られるようになったことで、新たな動きも起きた。こうした地域の活動を支援するため、地元の事業所などがNPO法人を今月発足。設立式を来月開く。地元企業が資金を出し合って基金をつくり、地域が行うさまざまな活動を継続的に支援する方針で、準備を進めているという。

=2018/06/24付 西日本新聞朝刊=

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