たった1人の応援団、女子大生が奮闘 入学式のエールに感動…入部を決断 [福岡県]

西南学院大の応援団で1人で練習に励む山之内小春さん
西南学院大の応援団で1人で練習に励む山之内小春さん
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 西南学院大(福岡市早良区)の応援指導部応援団で、たった1人の団員の山之内小春さん(19)=法学部1年=が奮闘している。応援団には1950年代から約60年の歴史があるが、2014年春以降は定着した団員がいなかった。山之内さんに対する応援団OB・OG会(野田厚会長)の期待も大きい。

 応援指導部には応援団とチアリーダー、吹奏楽団がある。鹿児島県薩摩川内市出身の山之内さんは今年4月の入学式で、「フレー、フレー」と心に響く声で新入生にエールを送る学生服を着た「応援団」を見て「かっこいい」と感動。高校時代は女子バレー部と邦楽部に所属していたが、大学では応援団に入ると決断した。

 意気揚々と入部したら、応援団員は自分だけ。実は入学式の「応援団」は、チアリーダーの女子学生が、学生服を着て応援団の代理を務めていたのだった。

 やる気を失わずに応援団に入った山之内さんは、応援団OB・OG会幹事長の入江雅親さん(70)=大野城市=の指導を受け、エールの振り方や校歌の振り付けなどを練習している。

 5月26日には大会に出る運動部を壮行する「インカレ結団式」でデビュー、エールと校歌を無事にやり遂げた。6月8日の同窓会総会でもエールを披露した。

 山之内さんは「緊張したけれど達成感があり、楽しかった」と振り返る。入江さんは「山之内さんは一生懸命で素直。1年生なのに大役を果たした。応援団の伝統として『約束を守り、務めを果たすように』と伝えている」と期待する。

 秋には、福岡大との野球やアメフットの「西福戦」で応援する大舞台がある。山之内さんは「チアリーダーや吹奏楽団と合わせて、応援歌や三三七拍子などの演舞を練習しないといけない」と気合を入れる。入江さんは「山之内さんと一緒に頑張ってくれる新入団員も来てほしい」と願う。

=2018/07/13付 西日本新聞朝刊=

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