「博多の台所」に異業種交流バー 月に1度開店、「ママ」の思い [福岡県]

「バー裕子」のママの倉富裕子さん(右から2人目)と、会場を提供した新原大壱さん(右端)
「バー裕子」のママの倉富裕子さん(右から2人目)と、会場を提供した新原大壱さん(右端)
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 「博多の台所」として親しまれている柳橋連合市場(福岡市中央区春吉)の一帯を盛り上げようと、月に1度、市場内で開店するバーがある。その名も「バー裕子」。近くのホテルに勤務する倉富裕子さん(34)が「ママ」を務める異業種交流の場で、市場の商店主が会場を提供するなど全面協力している。裕子ママは「福岡の人たちに柳橋連合市場をより身近に感じてもらい、笑顔や人のつながりが生まれるバー(場)にしたい」と意気込む。

 6月下旬の午後7時。シャッターが閉まった市場の一角に、手書きの看板「バー裕子」が出た。それが開店の合図。いつもは飲食店「がっぱ工房」。店内は会員制交流サイト(SNS)などでバーを知った約50人でたちまち満席となった。それぞれが持ち寄った食べ物やドリンクをテーブルに広げ、会話を楽しむ。

 裕子ママは、市場一帯の春吉や渡辺通などのにぎわいを創出するイベントに、地元の人たちと取り組んできた。「博多のシンボルの柳橋連合市場を市民にもっと楽しんでもらいたい」。知人で、がっぱ工房代表の新原大壱さん(43)と意気投合し、バーを始めた。

 柳橋連合市場は近年、外国人観光客が目立つようになった。一方で秋の名物イベント「うまかもん祭り」は人手不足などを理由に、3年前から休止している。新原さんは「老舗が多く、良い食材がたくさんある。離れている客を呼び戻したい」と、うまかもん祭りの復活にも意欲を示す。

 6月の「バー裕子」は午後10時に終了。裕子ママは「市場がオープンしているお昼すぎから、ゆるーくやるバーもいい。市場の人たちとも一緒に楽しめるイベントにしていきたい」と笑顔で語った。

 バー裕子は毎月第4水曜開店。参加費500円。

■のれん分け続々9月にサミット

 飲食物の持ち寄りなど、同じスタイルの「バー」をうたった異業種交流イベントが県内外に広がっている。

 本家は「地域活性化の拠点に」と2016年に始まった宗像市の「バー洋子」。インターネットなどで評判が広がり、参加者が「私の地元でも」と次々に開店。のれん分けは大牟田市の「バーさくら」、福津市の松田美幸副市長がママの「バー美幸」、佐賀県小城市の「バー真理子」など7店を数える。

 「バーさくら」の櫻井ちはるママ(49)によると、9月に「バーサミット」を大牟田市で開催し、「バー○○」の活動報告や交流会を計画している。各地のママが集まって、盛り上がること必至だ。

=2018/07/17付 西日本新聞朝刊=

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