専門家と歩いて危険箇所チェック 東峰村で「防災マップ」作り [福岡県]

小石原中央区で危険箇所を見て回る「防災まち歩き」の参加者
小石原中央区で危険箇所を見て回る「防災まち歩き」の参加者
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 九州豪雨で被害を受けた東峰村が全15行政区で、災害時の避難に役立てる「地区防災マップ」作りを急ピッチで進めている。九州大の研究者でつくる「九州大学災害復興支援団」の三谷泰浩大学院教授らが協力。住民らと地域を巡って危険箇所や避難経路などをチェックする「防災まち歩き」を実施中。防災専門家と住民の視点が盛り込まれたマップ作成を目指している。

 防災まち歩きは全15行政区ごとに6月下旬から8月上旬の日程で実施。7月22日は村北部の2地区であった。このうち小石原中央区では、三谷教授と九州大の学生、長沢秀則区長(41)と住民ら約10人が九州豪雨で被災した沢や斜面、河川、集落などを歩いた。「川があふれたこの付近は低地。もともと水がたまる場所」「この沢は雨が降ると今後も石が落ちそう」。三谷教授と住民が危険箇所、一時避難場所に適した場所の情報などを次々にメモした。長沢区長は「専門家に一緒に歩いてもらうと避難を考える上で心強い。マップが完成すれば地元で共有したい」と話した。

 同じ日の夜、村南部にある東福井上区と東福井下区の2行政区では、住民ら約40人が一緒に集まってマップ作りを行った。この2行政区は防災まち歩きを既に終了。三谷教授の指導で、まち歩きを基に作成した大型地図に住民がさらに危険箇所のほか1人で逃げられない高齢者らがいる家、一時避難場所に適した施設などを記入した。この防災マップを基に三谷教授らが再度まち歩きなどを行ってマップの精度を高める。全15行政区分のマップは9月中の完成を目指す。村はマップを全世帯に配布して個々の家の避難経路を確認してもらうという。

=2018/07/30付 西日本新聞朝刊=

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