東方キリスト教 聖像画通し紹介 西南学院大博物館 [福岡県]

キリスト像が描かれたイコンを展示する企画展
キリスト像が描かれたイコンを展示する企画展
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 ギリシャやロシアなどの東方正教会で崇敬されてきたイコン(聖像画)の美を通し、教会の伝統を紹介する企画展「東方キリスト教との出会い」が福岡市早良区西新3丁目の西南学院大博物館で開かれている。10月20日まで。入場無料。

 イコンは、イエス・キリストや聖母マリアが描かれている。東方キリスト教の聖堂に置かれ、信徒たちはイコンの前で十字を切り、接吻(せっぷん)をする。芸術的に自己表現した絵画とは違い、伝統的な様式に基づき模写を重んじて制作された。

 企画展では、ロシアの女子修道院で制作された、色ガラスの小片をしっくいに埋め込んだモザイクのキリストの肖像画を展示。長い顔に、真ん中で分けられて左右に流れる波打つ髪、まっすぐ下に伸びるあごひげといった特徴的なキリスト像を見ることができる。数々の奇跡を起こしたと伝えられ、ロシアでは最も重要なイコンとされる「ウラジーミルの聖母」の模写も並ぶ。

 ロシアから来日した聖ニコライによって明治時代、本格的に行われた正教の布教活動も取り上げ、聖ニコライと信者が翻訳した明治時代の新約聖書の見学もできる。計33点を出品。博物館の宮川由衣学芸調査員は「祈りのかたちを示したイコンとともに、東方キリスト教の歴史的な広がりもたどれる内容です」と話す。

 日曜休館。西南学院大博物館=092(823)4785。

=2018/08/17付 西日本新聞朝刊=

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