シニアパソコン教室進化 「ファイブネット春日」NPO法人へ 来年度からタブレット講習 [福岡県]

NPO法人設立に向け、握手をして意気込む林恵美子さん(左)と矢部節真さん
NPO法人設立に向け、握手をして意気込む林恵美子さん(左)と矢部節真さん
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 春日市のシニアによるシニアのためのパソコン教室「ファイブネット春日」が23日、県にNPO法人認証を申請し、活動をさらに活発化させる。来年度から講習の中でタブレット端末の学習も取り入れる予定で、情報技術(IT)社会が進展する中、高齢者の生きがいづくりに貢献する。

 教室開講は2010年4月。東京出身で大手食品会社元営業マンの矢部節真(せつま)さん(78)=春日市=が県人材センターのパソコン指導者講習会で知り合った4人を誘って任意団体を結成、活動を続けてきた。

 教室は地域と関わる人を支援する市内の春日まちづくり支援センター「ぶどうの庭」で始めた。「やさしく、ゆっくり、丁寧に」を基本に、教材も矢部さんら講師陣が手作りで作成した。月2回(1回は150分間)の月謝を3千円と低く抑えたのも、営利目的ではないからだ。

 「初心者」「初級」「中級」のクラスを3年間で学習するやり方で、8年間で教室に通ったシニアは延べ約350人。途中で教室を市商工会館に移したが、事業収入は当初の100万円台から一時は300万円を超えるまでになった。

 ところが近年、受講生の数にかげりが見えてきた。「ノート型パソコンからタブレット端末、スマートフォンへの移行が背景にあるのでは」と矢部さん。

 団体の方向性を考える中、市から「受講生勧誘や公的施設使用の際、NPOの方が理解を得やすい」と助言を受け、本年度内のNPO法人認証を目指すことにした。

 現在の受講生は60代後半~80代の約60人。より効果的に学べるようにと本年度から講座を「基礎」「応用」の計2年間(受講料は月4千円)にした。

 今月15日にNPO法人設立に向けた総会を開き、代表に林恵美子さん(70)=那珂川町=を選任、これまで代表だった矢部さんが副代表として支えていくことになった。林さんは「皆さんと一緒にシニアの仲間、居場所づくりのために頑張っていきたい」と意気込みを語った。

=2018/08/21付 西日本新聞朝刊=

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