王族クラスの歯 初出土 春日市の須玖岡本遺跡 奴国の丘歴史資料館で展示 [福岡県]

成果展で公開される出土品の歯
成果展で公開される出土品の歯
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 春日市教育委員会は14日、市内の須玖岡本遺跡(国指定史跡)で発掘された甕棺から、人の歯14本が見つかったと発表した。弥生時代中期前半ごろ(紀元前2世紀)の甕棺で、副葬品などから王に次ぐ王族クラスを埋葬したとみられる。大きさやすり減り具合から成人と考えられるという。

 調査は2014年度に実施。国史跡のため、現場では3次元デジタル計測など最新技術を駆使。周囲の土壌と一緒に副葬品を取り上げ、顕微鏡で確認しながら土を取り除く作業の中で歯を確認した。この甕棺からは銅剣、その先端に付ける青銅製の飾り「把頭飾(はとうしょく)」が出土している。

 市教委によると、市内遺跡で王族クラスの甕棺の調査は数十例あるが、歯が見つかったのは初のケースで「甕棺の大きさから被埋葬者が成人と推定していたが、歯によって裏付けられた」としている。

 歯は、15日から奴国の丘歴史資料館(同市岡本3丁目)で始まる「須玖遺跡群発掘調査成果展」で展示する。10月28日まで。銅剣や土器なども含め約230点を展示。10月14日には後藤直・東京大名誉教授による講演会「弥生時代の青銅器生産」もある。定員70人で申し込み先着順。いずれも入場無料。資料館=092(501)1144。

=2018/09/15付 西日本新聞朝刊=

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