那珂川市が誕生 福岡県内29番目の市 [福岡県]

武末茂喜市長(左)から第1号の住民票を受け取る市民
武末茂喜市長(左)から第1号の住民票を受け取る市民
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フレーム切手を手渡す那珂川片縄郵便局の久保山直一局長(右)
フレーム切手を手渡す那珂川片縄郵便局の久保山直一局長(右)
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寄贈された博多織の市章
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パティスリーノアのヤマモモのタルト
パティスリーノアのヤマモモのタルト
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那珂川市誕生を乾杯で祝う人たち
那珂川市誕生を乾杯で祝う人たち
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 福岡市のベッドタウンとして発展してきた那珂川町が「那珂川市」に生まれ変わった1日、市庁舎や市議会では新しい銘板がお披露目され、市制移行を強く印象づけた。市役所では市民への住民票第1号が交付され、街中では移行に合わせて開発された商品の販売が始まるなど、祝福ムードに包まれた中で県内29番目の市が一歩を踏み出した。

■住民票第1号

 窓口業務が始まった午前8時半、武末茂喜市長が第1号の住民票を交付した。住民課を訪れたのは市内に住む池田和美さん(48)。特に使う予定はないが、記念になると請求したという。新しい市には「交通機関や図書館など、みんなが使う施設が充実することを期待します」と述べた。

■フレーム切手

 日本郵便九州支社はこの日、市制施行記念のフレーム切手を発売、市に1部を寄贈した。82円切手が10枚入り、それぞれ筑紫耶馬渓や岩戸神楽、市の花であるツクシシャクナゲなどの写真をあしらった。1部1300円で、約2500部を市内や近郊の郵便局で販売している。那珂川片縄郵便局の久保山直一局長から受け取った武末茂喜市長は「四季折々の風景がよく出ている」と笑顔。

■博多織の市章

 市内に本社を置く博多織元「岡野」は、博多織の市章を制作、岡野博一社長が市に寄贈した。佐賀錦の技法を取り込んだ同社最高級の織物で、岡野社長は「佐賀県と福岡市に接する那珂川市にふさわしい」。市章の背景には流水をあしらい、よどむことのない発展を祈念しているという。

■ヤマモモの菓子

 市制施行に合わせ、商工会女性部で取り組む「やまももプロジェクト」の商品も販売が始まった。女性部が収穫し、半液体状に加工したヤマモモ(市の木)の果実を使った商品。洋菓子店のパティスリーノアは、ヤマモモのジャムが入ったタルト(220円)を売り出した。ほのかな酸味が味わい深い。木下裕之オーナーシェフは「可能性ある素材。ケーキなど生菓子にも使いたい」と話した。

■カウントダウン

 バーでは1日午前0時になった瞬間、祝福の乾杯が響いた。9月30日、博多南駅前ビルで開かれたイベント「さよなら那珂川町」(博多南駅前を考える会、こととば那珂川主催)の一環でインターネットの生放送がスタート。夜には出演者が近くのバーに移り、カウントダウンをした後に「おめでとう」とシャンパングラスを傾けた。放送は午前1時まで12時間続いたが、出演者は「このまま初詣に行きたい気分」と笑顔を見せていた。

=2018/10/02付 西日本新聞朝刊=

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