沖ノ島題材の紙芝居制作 93歳絵本作家の清水さん 宗像市で原画公開 [福岡県]

沖ノ島を題材にした紙芝居「オガチのすむ島」の原画と清水耕蔵さん
沖ノ島を題材にした紙芝居「オガチのすむ島」の原画と清水耕蔵さん
写真を見る

 宗像市と関わりの深い93歳の絵本作家、清水耕蔵さんが沖ノ島の世界遺産登録を受け、紙芝居「オガチのすむ島」を制作した。清水さんの作品を集めた「ゑほんの蔵」(同市山田)で12~14日に開かれる開館3周年記念イベントで、原画を初公開する。

 清水さんは横浜市在住。終戦後、戦災孤児たちに絵を指導したことをきっかけに子ども向けの影絵劇、アニメーション、絵本を数多く手掛けてきた。代表作「八方にらみねこ」(文・武田英子さん)ではボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞。長男夫婦が住む宗像市の里山風景が気に入り、2015年に「ゑほんの蔵」を開いた。

 紙芝居は沖ノ島に繁殖する野鳥で、漁師たちに「オガチ」と呼ばれるオオミズナギドリが主役。手こぎ船で漁をしていた古代、けがをしたオガチを漁師が助けた。数年後、海で嵐に見舞われた漁師の前にオガチが現れて…。清水さんは「人と自然が共存してきた沖ノ島の歴史を感じてもらえたら」と話している。

 3周年記念展では「八方にらみねこ」などの原画も展示。14日はリコーダー演奏会なども予定している。ゑほんの蔵=080(8380)5717。

 また、宗像市の唐津街道赤間宿では13日午前10時~午後3時、観光施設や店舗7カ所で清水さんの絵本や紙芝居の読み聞かせ、民話のお話会などがある。かつて菓子の製造販売をしていた古民家「桝屋」が一日限定で復活し、駄菓子を販売する。

=2018/10/12付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]