九大生が児童の学習支援 西区の小学校で放課後指導 「特別な経験」双方に利点 [福岡県]

九大生の指導で、タワーづくりのゲームをする西都小の児童たち
九大生の指導で、タワーづくりのゲームをする西都小の児童たち
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 九州大伊都キャンパスがある福岡市西区の小学校では、九大生と積極的につながっていこうと、放課後に児童の指導をしてもらう取り組みが進められている。学生がオリジナルのプログラムを用意し、考える楽しさを体験できる学習会もあり、子どもたちにとって普段経験できない刺激的な学びの場になっている。

 開校2年目の西都小では昨年度から、同大の地域活性化サークル「iTOP(アイトップ)」のメンバーがボランティアで5、6年生対象の学習会を開催。1年目はパソコンを使ってゲームを作成するプログラミングなど計6回行った。

 本年度は1回目の11月2、9日、サークルの4人がゲームを準備して指導に当たった。児童約30人が8班に分かれ、班ごとに30枚の紙を使ってタワーを作り高さを競った。作戦会議と組み立てを繰り返し行い、児童たちは試行錯誤しながら、タワーの安定性を高める発想を出し合ったり、効率的に組み立て作業をする役割決めをしたりした。

 5年生の柏田華さん(10)は「作戦会議でいろんな意見が出たとき、まとめるのが難しかった」と、コミュニケーションをしっかりとる大切さを実感。指導した同大3年、松本崇人さん(21)は「児童と学校で交流できるのは特別な経験。地域のために活動しながら自分たちも成長できるメリットがある」と話す。

 一方、今津小では市教委が実施する放課後補充学習で、九大の大学院生3人が学習支援リーダーと支援員を務めている。昨年9月から週2回、算数を中心に教え、本年度は3、4年生計34人が学んでいる。今津校区自治協議会が同小児童の伊都キャンパス見学会を開くなど、九大と交流を深めたいという地域の願いが強く、九大生に支援員を依頼した。

 児童たちは学習の後、大学院生に大学の様子や研究内容について聞くことも。支援リーダーの越口竜人さん(23)は「大学での研究に興味を抱き、九大に通って学びたいという子どももいる。将来に向け、いい刺激になっていると思う」と話していた。

=2018/12/05付 西日本新聞朝刊=

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