「手書きの手紙が絆」 日米高校生の“海越えた友情”米紙に 糸島高、全員参加の文通7年 [福岡県]

米国から届いた手紙を見せる糸島高校の生徒たち
米国から届いた手紙を見せる糸島高校の生徒たち
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手紙は同じ内容を英語と日本語で書き、本人の顔写真も入っている
手紙は同じ内容を英語と日本語で書き、本人の顔写真も入っている
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 糸島高校(糸島市)の生徒が、地に足の着いた国際交流に取り組もうと始めた米国の高校生との文通が、7年目に入った。米メディアに「手書きの手紙が絆を生む」「日本語熱を高めている」と好意的に報じられるなど、すっかり定着。今月もコロラド州・イーグルクレスト高から返信が届き、糸島高の2年生に笑顔が広がった。

 糸島高では2012年から、県内でも珍しい学年全員参加の文通を始めた。英語担当の山崎稔重教諭(63)が、インターネットを通じて文通相手を仲介する団体に参加。相手はカリフォルニア、ワシントンなど米6州6校まで広がった。生徒は米側の生徒と「1対1」で、同じ内容を英語と日本語でしたためた手紙を年3回、やりとりしている。

 今年は2年の310人が自己紹介や将来の夢を手紙につづり、9月に米側に郵送。年賀状やクリスマスカードもやりとりする予定にしている。

 日米の高校生同士の友情を育む文通活動は、米の新聞やテレビでも取り上げられるようになった。

 フロリダ州のオーランドセンチネル紙は16年5月1日付で、高校時代に糸島高生と文通した米の女子学生が卒業後に日本語教師となり、赴任先でも糸島高との文通に取り組んだことを記事化。「とてもわくわくしている。私たちは世界の裏側にいる人と同じ経験を共有しているのです」という、米側の生徒のコメントを紹介した。

 また、ミネソタ州のスター・トリビューン紙は今年4月30日付で、Eメールでのコミュニケーションに慣れた米の生徒が手書きの手紙に感動し、文通に夢中になっていると伝えた。同紙から取材を受けた山崎教諭は、「手書きの手紙は人間的な温かみを伝えるのだと思う」との回答を寄せている。

 今月7日。イーグルクレスト高から届いた返事の手紙が、糸島高2年の3クラスに配られた。手作りのクッキーとすしの写真が添えられた返信を手に、白井崇士さん(17)は「英語が苦手だけど、こんな手紙をもらったら英語をもっと頑張らないと」。柴崎沙也佳さん(17)宛ての手紙には、相手の好きなミュージシャン名が記されていた。柴崎さんは「曲を調べて聴いて、次の手紙で感想を伝えます」と語った。

=2018/12/11付 西日本新聞朝刊=

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