ボクシング元世界王者の鬼塚さん、パンチ効いた自画像100点 福岡市で16日からアート展開催 [福岡県]

鮮やかな色彩で描かれた鬼塚勝也さんの自画像
鮮やかな色彩で描かれた鬼塚勝也さんの自画像
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鬼塚勝也さん
鬼塚勝也さん
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 ボクシングの元WBA世界王者の鬼塚勝也さん(48)によるアート展が16日から、運営する福岡市博多区のジムで開かれる。グローブを絵筆に持ち替え、キャンバスにエネルギーをぶつけて二十余年の鬼塚さん。自身の内面と向き合い描いてきた自画像100点以上を展示する。

 北九州市出身の鬼塚さんは、1992年にスーパーフライ級の王座を奪取。ストイックに自分を追い込み、5度の防衛に成功した。94年に現役を引退。その後、訪れた米国の保育園で幼い頃からの趣味だった絵を描いたところ、子どもたちに喜ばれたことがアートに本格的に取り組む契機となった。

 99年に博多区で開いたジムは、練習生の指導を終えた深夜に「アトリエ」に変わる。熱気の残る室内でペンを握り、無我夢中にデッサンをする。「そうして描く自画像に内面がスッと浮かび上がってくる」。パンチの効いた色遣いで作品を仕上げていく。黙々と絵筆を握る姿は、「孤高のボクサー」と称された現役時代をほうふつとさせる。

 「腕だけで自己表現する点で、ボクシングと絵は似ている」と鬼塚さん。0号から120号のキャンバスの中には、強そうな自分もいれば弱気な自分もいる。「本当の強さとは何か、絵を通じて心で感じてもらいたい」

 「ファイティングアート展」は、博多区中呉服町の「スパンキーK セークリッド ボクシングホール」で23日まで。入場料は千円。

=2018/12/12付 西日本新聞朝刊=

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