水抜いた池に希少な生き物続々 清掃兼ね福津市で観察会 [福岡県]

池で見つけた準絶滅危惧種のアカハライモリ。個体ごとに腹の色が違う
池で見つけた準絶滅危惧種のアカハライモリ。個体ごとに腹の色が違う
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「おぎおん様池」で清掃活動に取り組む住民たち
「おぎおん様池」で清掃活動に取り組む住民たち
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 唐津街道の宿場町があった福津市畦町で16日、神社の池の水を抜いて生き物を観察するイベントがあり、幼稚園児や小学生約20人が参加した。

 街道の中ほどにある祇園社の池は「おぎおん様池」と呼ばれ、かつては馬の飲み水や農業用水、防火用水などに使われていたという。近年、手入れをされず放置されていた地域の池を、まちおこしグループ「唐津街道畦町宿保存会」が5年前に復元。正月を前に水を抜き、底をさらうのが恒例行事になった。

 この日、池の底にたまった落ち葉混じりの泥がバケツに移されると、中から水生生物がぞろぞろはい出して来た。「でっかいカエルがおる!」「虫が泳ぎよう!」。子どもたちは歓声を上げ、夢中になって方々で捕まえた。

 準絶滅危惧種のアカハライモリ25匹のほか、ヤゴ、メダカ、ヌマエビなど7種類を確認。子どもたちはアカハライモリの赤い模様が個体ごとに違うことなどを観察した後、清掃を済ませた池に返した。

 水生生物の解説をした住民の渋田正嗣さん(48)は「生き物たちも文化財の一つとして保存しようという思いを、子どもたちが覚えていてくれたらうれしい」と話していた。

=2018/12/19付 西日本新聞朝刊=

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