高齢者に贈る…餅つき20年 朝倉市のスナック経営者と常連客ら 豪雨被災乗り越え再開 [福岡県]

スナックのある家の敷地で餅つきを行い、餅を丸める長永早苗さん(左端)たち
スナックのある家の敷地で餅つきを行い、餅を丸める長永早苗さん(左端)たち
写真を見る

 朝倉市宮野で「スナック鶴」を経営する長永(ながえ)早苗さん(71)が23日、住民や常連客らと一緒にチャリティー餅つきを行った。餅は毎年、近くの高齢者福祉施設へプレゼントして喜ばれており、約20年続く。九州豪雨でスナックが床上浸水したことなどから昨年は中止したが、今年は再び大勢が集まり、にぎやかな年の瀬の餅つきとなった。

 スナックを38年経営する長永さん。餅つきは堤芳茂さん(89)ら常連客と「福祉施設へ贈ってみよう」と話が一致したことがきっかけで始まった。長永さんの友人らも集まり、餅つきはいつしか恒例となった。

 ところが、昨夏の九州豪雨で、スナック横を流れる新立川が氾濫。店舗内を濁流が流れ、電気製品やボイラーが壊れるなど被災。昨年は店を長く休み、餅つきも中止となった。復旧工事によって川幅が広がるため、店は今後、隣地に移転する予定になっている。

 ただ、「みんな毎年の楽しみ」(堤さん)の餅つきだけに、今年は山口県下関市からの参加者も含め約40人が続々と集まり、再開となった。長永さんがもち米約100キロを用意。蒸して、スナックのある一軒家の敷地で朝からきねを振るい、できた千個超の丸餅のうち約600個を福祉施設に持参した。長永さんは「多くの方の協力があって続いた餅つき。今後も続けたい」と周囲に感謝した。

=2018/12/24付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]