朝倉、早期復興の願い込め 乙石川流域入り口に門松設置 「穏やかな正月を」 [福岡県]

乙石川流域の入り口となる石詰集落の仮設道路両側に建てられた門松
乙石川流域の入り口となる石詰集落の仮設道路両側に建てられた門松
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あまぎ水の文化村であった桜の若木の植樹
あまぎ水の文化村であった桜の若木の植樹
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 九州豪雨で甚大な被害を受けた朝倉市松末(ますえ)地区の乙石川流域入り口となる石詰集落に24日、穏やかな正月の到来と早期復旧・復興を祈る高さ2・7メートルの門松が住民らの手で建てられた。

 流域には下流から順に石詰、中村、乙石の3集落があり、豪雨で多くの犠牲者が出て住家や農地も流された。3集落ともに10月、長期避難世帯に認定され、全住民が仮設住宅などで避難生活を送っている。

 残った住家に門松すら置けない正月のため、石詰集落の小嶋喜治区会長(63)が、流域入り口の石詰集落を通る仮設道路両側に初めての大型門松の設置を思い立った。この日は工事用ダンプなどが行き交う中、住民ら約20人が協力し、モウソウチクで対の門松を作った。年明けに燃やす「鬼火たき」用の高さ7メートルの竹製やぐらも同時に作った。

 小嶋区会長は「(応急仮設住宅の入居期限2年を迎える)来年はみんなの避難生活も転機となる。流域の復旧工事はまだ長くかかるが、一日も早い完成を願う」と門松に思いを込めた。

■桜の若木11本植樹 水の文化村

 公益財団法人の緑進協会(福岡市、福田高志理事長)は22日、昨夏の九州豪雨で被災した朝倉市の復興のシンボルとして、あまぎ水の文化村(同市矢野竹)に桜の若木11本を植えた。

 植樹の記念式典には朝倉市や筑前町、東峰村などの首長、住民代表らが出席。地元の三奈木小児童らも加わって桜の根元に土をかぶせた。福田理事長は「(桜の植樹を通じ)被災地を元気づけたい」と話した。

 緑進協会は9日、豪雨の影響で桜が枯れた堀川用水沿い(朝倉市山田)にも40本を植樹している。

=2018/12/25付 西日本新聞朝刊=

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