9日からG20関連行事 福岡市で6月に財相会議 高島宗一郎市長に聞く [福岡県]

本紙インタビューに答える高島宗一郎福岡市長
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 福岡市で6月8、9の両日、日本初となる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。米国や中国、欧州など主要国の財政と金融政策をつかさどるトップが一堂に会し、世界経済システムの課題について話し合う場で、九州では過去最大級の国際会議。会場は、中央区のホテル「ヒルトン福岡シーホーク」。大型コンベンション(MICE)の誘致を成長戦略の柱に掲げる高島宗一郎市長は西日本新聞のインタビューで、G20会議を「都市が次のステージに上がる大きなチャンス。『フクオカ』の魅力を世界に発信したい」と語った。本番に向け機運を高めるため、9日を第1弾として、多彩な市民参加型イベントも始まる。

 高島宗一郎市長のインタビューの主なやりとりは次の通り。

 -G20財務相・中央銀行総裁会議が福岡市で開かれる意義は。

 「20カ国・地域の要人を迎え入れることができる都市として選ばれたのは、福岡市がMICEで実績を上げてきたからだ。福岡であれば成功できると評価されたことは今後、さまざまなMICEを誘致するにあたって武器になる。福岡のMICEのステージを大きく上げることにつながる」

 -世界から訪れる関係者に福岡の魅力をどう発信するか。

 「空港が都心やMICE会場に近く、コンパクトで移動しやすいなど大型MICEを開きやすい都市と感じてもらいたい。おいしい食や、新ビジネスと価値を創造するスタートアップ(創業)に熱心なことも伝え、『フクオカ』を好きになってほしい。民間と一緒に歓迎会などの関連事業を展開し、PR効果を最大化していく」

 -市民の関心をどう高めるか。

 「会議では、国境の無いインターネット通販で台頭するアマゾンなどのグローバル企業にどう課税していくかや、(ITと金融が融合した)フィンテック、仮想通貨など生活に身近な話題も議題になる。大きな変革の波が押し寄せている金融世界の新秩序が話し合われるので、協議の中身に注目してほしい。市民向けのセミナーもたくさん開催し、金融の大切さを知ってもらう機会にしたい」

 -福岡市がMICE都市としてさらに成長するために何が必要か。

 「(大阪と競い合った)G20首脳会合の誘致活動を通じ、観光客やMICEの増加に伴うホテル不足をはじめとする課題を市民と共有できた。都市の“成長痛”が可視化されたことで、課題解消へアクセルを踏み込めるようになった。高級ホテルは、容積率などの規制緩和によって進出に続々と名乗りを上げてもらっている。発着容量が限界に達した福岡空港の滑走路も増設されるので、次のチャンスが訪れた時、思い切った挑戦ができるだろう」

 -大阪ではG20首脳会合や万博、東京では五輪・パラリンピックが予定されている。福岡はどうする。

 「民間と一体でG20会議を成功させて福岡の存在感を示し、さらなる大型MICE誘致を野心的に狙う。大局的な流れを見極めながら、『ここだ!』と道が見えた瞬間にパクッと取りにいきたい」

=2019/01/09付 西日本新聞朝刊=

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