元気の源、歌声喫茶盛況 福津市の「南しょっと」「ふれ愛サロン」 うんちくや授業風、地域で特色 [福岡県]

ピアノ伴奏に合わせて伸びやかに歌う「ふれ愛サロン」の歌声喫茶
ピアノ伴奏に合わせて伸びやかに歌う「ふれ愛サロン」の歌声喫茶
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ハンドベル演奏でクリスマス気分を味わった「南しょっと」の歌声喫茶(福間南地域郷づくり推進協議会提供)
ハンドベル演奏でクリスマス気分を味わった「南しょっと」の歌声喫茶(福間南地域郷づくり推進協議会提供)
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 地域の公民館や高齢者サロンで歌声喫茶が盛況だ。みんなが知っている懐メロや童謡を全員で歌い、合間にお茶やおしゃべりを楽しむ。司会者のうんちくで盛り上げたり、ピアノ伴奏で音楽の授業風だったりと、その地ごとに特色もある。

 福津市の福間南郷(さと)づくり交流センター「南(なん)しょっと」。周辺一帯は昭和30年代に開発された原町に始まり、光陽台、有弥(ゆみ)の里、そして最も新しい日蒔野(ひまきの)と住宅団地が密集する人口密度の高いまちだ。

 毎月第二木曜日に開かれる歌声喫茶も、毎回40~60人が集まる。郷づくり推進協議会事務局長の池田典彦(みちひこ)さん(73)が、うんちくを交えて曲を紹介。舟木一夫さんが歌って大ヒットした「高校三年生」だと、「作曲者の遠藤実さんは貧しくて高校進学ができず、学園生活への憧れを曲に込めたそうですよ」。参加者に語り掛けながら進行する。ちなみに参加者アンケートによる好きな曲ベスト3は(1)青い山脈(2)高校三年生(3)古城、学園広場-だという。

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 福津市東福間団地にある「ふれ愛サロン」は、高齢者の居場所づくりを目的に住民が会員制で運営している。毎週金曜日の歌声喫茶には30人近くが参加する。

 「かあさんの歌」「四季の歌」「若者たち」-。学生時代に歌った懐かしい唱歌や歌謡曲を、大津光子さん(76)のピアノ演奏に合わせて歌う。「ここは低音パートがあるよ、忘れちゃった? もう一回歌ってみようか」。何となく授業風景っぽいのは、大津さんが本職の音楽教諭だったから。「よーし、良くなってきた。次は新しい曲を覚えようね」。「でも先生、覚えても、また忘れるけどね」。先生と生徒たちは笑い合いながらお茶を飲む。歌声が、地域の元気をつないでいく。

=2019/01/25付 西日本新聞朝刊=

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