地島の初採れワカメいかが 宗像漁協が予約開始 [福岡県]

素潜りで一番立ちのワカメを手づみする地島の漁師(写真は一昨年)
素潜りで一番立ちのワカメを手づみする地島の漁師(写真は一昨年)
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商品化したワカメをPRする地島漁師の前田浩昌さん
商品化したワカメをPRする地島漁師の前田浩昌さん
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 宗像市の離島・地島(じのしま)で3月初旬に始まる天然ワカメ漁の、最初に採れる芽を厳選した塩蔵ワカメの販売予約が、今月22日まで行われている。「島に生まれた子どもたちが島で生計を立てていけるように」と、漁師たちが売り出したブランドワカメ。新鮮さと風味の良さを気に入り、固定ファンが増えつつあるという。

 地島周辺には、玄界灘と響灘の潮がぶつかり合う「曽根」と呼ばれる海域がある。潮流が速く浅瀬の曽根は、操船するには危険だが味の良い天然ワカメを育む好漁場でもある。地島の漁師たちは櫓(ろ)漕ぎ船で曽根に出て、かまを手に素潜りでワカメをつむ。浅瀬で十分に日光を浴び、潮にもまれて成長する天然ワカメは、香りも歯ごたえもひと味違うとの評判だ。

 以前は、漁師一人一人が塩蔵加工して500グラムを600円程度で販売していたが、「『初採れ』の貴重さを知ってもらうために質をそろえて上げていこう」と、4年前からブランド化の取り組みを始めた。漁解禁後2週間以内に採れたワカメだけを厳選し、統一工程で塩蔵、同じパッケージで販売する。値段は、100グラム702円(税込み)と高くなったが、「風味が格段に良くなった」とリピーターの客が付く人気商品になった。

 販売予約を取ることで、漁師の収入のめども立ちやすくなる。「子どもたちが将来、島を出ずに漁師として暮らしていけるようにしたい」と漁師の前田浩昌さん(52)は願う。

 予約は、宗像漁協鐘の岬活魚センター=0940(62)1570=まで。販売は3月下旬になる見込みで、予約分を上回る漁獲があれば同センターなどでも販売する。

=2019/02/15付 西日本新聞朝刊=

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