筑前町の稼げる観光探る 九大院生が研究成果披露 [福岡県]

筑前町を舞台に「稼げる観光」のアイデアを発表する九州大大学院生
筑前町を舞台に「稼げる観光」のアイデアを発表する九州大大学院生
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 筑前町を舞台に「稼げる観光」をテーマに、九州大大学院生が町と共同で研究した成果を披露する報告会が町内であった。大都市の福岡市に近い地の利を念頭に置いた上で、農業や食など町の特長を生かす多彩なアイデアが提案された。

 町は2年前、九大に呼び掛けて学生らとまちづくりの共同研究を始めた。2018年度は観光をテーマに芸術工学府など2学府の学生が昨秋から4カ月間にわたり調査。13日にあった報告会では、発表者の中国人留学生を中心に七つの提案があり、田頭喜久己町長や町職員らが聞き入った。

 このうち、大ヒット映画にちなんで「ワ・ラ・ランド」と名付けた発表では、町の祭りなどで使われる豊富な稲わらに着目。わらを用いて体験型建物「わらドーム」を作るなど、「わらの町・筑前町」を売り出す案が出された。

 観光ゲーム「魏志筑前伝」は、中国の歴史書「魏志倭人伝」風の文書を読み解きながら、町内の施設や店を探しつつ巡り、卑弥呼スタンプを集めるユニークな発想。町内に多数ある送電線の鉄塔に目を付け、鉄塔をイメージした食べ物を創作する提言もあった。

 田頭町長は「町に今あるものは生かし、そこへ新しいものを取り入れる。そんなヒントがあった。これをどう生かすか、われわれの努力にかかっている」と話し、今後も九大の協力を呼び掛けた。共同研究は19年度も行われる予定。

=2019/02/17付 西日本新聞朝刊=

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