「久山町研究」の清原さん「糖尿病の予防と管理」執筆 成果踏まえ分かりやすく解説 [福岡県]

清原さんが執筆した健康小冊子「糖尿病の予防と管理-久山町研究のエビデンスとともに-」の表紙
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清原裕さん
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 久山町で半世紀以上続き、世界的にも高く評価されている疫学調査「久山町研究」に中心的に携わってきた清原裕さん(67)が、小冊子「糖尿病の予防と管理-久山町研究のエビデンスとともに-」を執筆した。大同生命厚生事業団(大阪市)が発行。九州大名誉教授で、久山生活習慣病研究所代表理事も務める清原さんは「分かりやすさを第一に書いた。是非ご一読を」と話している。

 久山町は人口や町民の職業構成、栄養状態が日本国内の平均値に近く、町と九大は1961年から共同で、脳卒中や糖尿病など生活習慣病の研究に取り組んできた。協力する町民の健診や疾病の履歴を追跡し、死因まで特定する精度の高さで知られている。研究成果として、糖尿病患者について「網膜症などの合併症や脳卒中、心筋梗塞の発症」「がんで死亡」「認知症発症」のリスクが、患者でない人に比べて高いことなどが明らかになった。

 脳卒中や認知症、高血圧の生活習慣病の専門家である清原さんは、久山町研究の主任研究員や九大大学院教授などを歴任。2016年に定年退官後は、久山町ヘルスC&Cセンター長にも就いている。

 今回、発行された小冊子では、患者数の増加が著しく、生活の質(QOL)を低下させる糖尿病について、久山町研究などに基づく最新の医学情報を分かりやすく解説。「食事は3食をバランス良く」など生活習慣を改善することによる予防のアドバイスや、糖尿病の食事療法、運動療法、薬物療法も紹介している。

 「糖尿病は予防と管理が最も大事。正確な情報を基に、健康な生活を実践、維持していく自分自身の行動変容につなげていってほしい」と清原さん。小冊子は、大同生命厚生事業団に10冊以上を注文すれば一冊100円(送料別)で購入できる。また、同事業団ホームページでは無料で閲覧、印刷、ダウンロードも可能。

=2019/03/01付 西日本新聞朝刊=

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