新作を映画館で見て合評 「福岡シネマファン倶楽部」 会員投票で年間ベスト10も [福岡県]

福永真理子代表(前列中央)ら「福岡シネマファン倶楽部」のメンバー
福永真理子代表(前列中央)ら「福岡シネマファン倶楽部」のメンバー
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 新作映画を鑑賞する市民グループ「福岡シネマファン倶楽部(クラブ)」が昨年秋に発足し、福岡を中心に大分、長崎の各県から参加した会員24人が月1回、福岡市内に集まって作品の合評を楽しんでいる。このほど発行した会報には、会員の投票で選んだ昨年の新作映画ベスト10を掲載した。

 福岡シネマファン倶楽部は、劇場公開された新作と、会員それぞれのお気に入り作品について、喫茶店でお茶を飲みながら感想を発表するスタイル。映画館で鑑賞するのが原則だ。

 「感動作は、その魅力を誰かに伝えたくてしようがない」「異なる感想や意見に、新たな気付きがある」…。それぞれの思いを胸に、会員たちは自由に活発に意見を交わす。

 代表は、20歳の頃から映画館に通い、現在は週に3、4日は足を運ぶという福永真理子さん(81)=福岡市南区。映画の魅力を「自分では経験できない人生を、2時間で味わえる。旅行しなくても世界が分かるし、歴史上の出来事や事件も学べるのです」と話す。

 会報第1号の特集で、昨年の映画第1位は、洋画が英ロックバンド「クイーン」の軌跡を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」。福永さんの長女、薫さんは「歌詞の背景が分かって、(ボーカルの)フレディ・マーキュリーの思いが伝わった。偽りなく生きていくんだ、という」と1票を入れた。

 邦画トップは「カメラを止めるな!」で、イチ押しに挙げた重松秀樹さん(70)=同市中央区=は「最初はつまらないが、中盤からは抱腹絶倒。映画撮影を試みた学生時代を思い出した」と評した。

 会員の共通の願いは、以前は福岡市・天神などに数カ所存在し、今ではKBCシネマだけになってしまった単館系映画館の復活という。「一見マイナーだけど優れている作品や、アジアや欧州の作品を、もっと鑑賞したい」と福永代表。映画への情熱は尽きることがない。

=2019/03/08付 西日本新聞朝刊=

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