津波の高さを垂れ幕で実感 筑前町の三輪中が設置 「東日本大震災忘れぬ」 [福岡県]

校舎に垂れ幕を設置した生徒会役員ら。垂れ幕の最上部でも再現したい津波の高さのおよそ半分しかない
校舎に垂れ幕を設置した生徒会役員ら。垂れ幕の最上部でも再現したい津波の高さのおよそ半分しかない
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NTTドコモの鉄塔に取り付けられた目印(鉄塔上部の矢印部分)を見上げる三輪中生
NTTドコモの鉄塔に取り付けられた目印(鉄塔上部の矢印部分)を見上げる三輪中生
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 東日本大震災を忘れまいと、筑前町の三輪中生が12日、津波の高さを示す垂れ幕を校舎の壁に設置した。福島県富岡町に押し寄せた津波は21・1メートルだったが、校舎の高さは12・7メートルしかなく、垂れ幕は半分の長さにとどまる。そこで、生徒会の依頼を受けたNTTドコモ九州支社(福岡市)が、校舎そばに立つ高さ約40メートルの携帯電話鉄塔の21・1メートル地点に目印を取り付けて協力し、生徒たちはその高さを実感した。

 津波の高さを知る計画は、指導する緒方隆人教諭(34)と生徒会が決めた。

 この日は、北嶋大誓生徒会長(14)らが「8年前のあの出来事を悲しみだけで終わらせず記憶から消さないこと」と書いた長さ12・7メートルの垂れ幕を校舎最上部から設置。続いて、関連会社のドコモCS九州(福岡市)の藤田寛部長(58)ら4人が、鉄塔の中間点にある21・1メートルの所に黄色い目印を付けて生徒を待った。

 1年生約110人が鉄塔の真下へ歩いて到着。目印がはるか頭上にあるのを見て驚く生徒たちに、緒方教諭が「津波の高さを経験し、復興が終わっていないことも知ってほしい」と語り掛けた。2年生約110人も校舎の窓から鉄塔の目印を見た。昨年7月の西日本豪雨では三輪中横を流れる河川も決壊したといい、清武道男校長(59)は「生徒が災害を身近なことと考える機会になればいい」と話した。

=2019/03/14付 西日本新聞朝刊=

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