決算書類の内容不明額64億円 会計システム不備か 福岡市包括外部監査 [福岡県]

 福岡市の包括外部監査人(吉村祐二公認会計士)は15日、本年度の監査結果報告書を公表。水道と下水道の両企業会計の2017年度決算書類に、会計システムや資産の台帳に記載された金額と合致しない「内容不明額」が見つかったと指摘した。不明額は最大で64億円に上る。市水道局と道路下水道局は会計システムの不備などが原因とみており、「資金の不正流用の可能性はない。システム改修などの対策を取りたい」としている。

 監査報告書によると、下水道事業会計の貸借対照表の負債に記載された計約8018億円のうち、約64億円は実際の施設工事などに充てられたことを裏付ける資料が見つからず、内容不明額とされた。また、水道事業会計の資産計約3670億円の中では、約1億8千万円分が固定資産台帳に記されていないなど、他の資料と照らし合わせることができない内容不明の状態だという。

 吉村氏は、16年度以前の決算書類についても同様の内容不明額を確認したと明らかにし、不適切な会計処理が長年続いていた可能性があるとして、「早急な是正を求める。決算書類は水道料金の根拠にもなるので、放置してはならない」と述べた。

=2019/03/16付 西日本新聞朝刊=

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