「障害の垣根」絵本でなくそう 福岡市の認定NPO法人 制作資金をクラウドファンディングで募集 [福岡県]

制作中の絵本の1ページを手に、寄付を呼び掛ける服部美江子代表(右)と白石統人さん
制作中の絵本の1ページを手に、寄付を呼び掛ける服部美江子代表(右)と白石統人さん
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 絵本を読んでもらうことを通して、障害者と健常者の垣根を低くしたい-。福岡市の認定NPO法人「障がい者より良い暮らしネット」が、障害児をイメージしたドングリの男の子を主人公に絵本を制作し、インターネットを通じたクラウドファンディング(CF)で資金を集めている。絵本は幼稚園や保育園、小学校などに贈る予定。服部美江子代表(65)は「子どもたちに多様性を学んでもらい、障害の有無に関わらず仲良くなってほしい」と協力を呼び掛けている。

 同ネットは、障害者が暮らしやすい社会を実現するため、当事者や行政、市民に向けた啓発や勉強会開催などに取り組んでいる。広報担当の白石統人(つぐと)さん(38)は、活動の中で「思いが強すぎるゆえに、発信する情報が専門的になりがちだ」という課題も感じており、より多くの人になじみやすい手段として絵本制作を思い付いた。

 本業は映像制作という白石さんが、プロのコピーライターやイラストレーターらに協力を依頼して実現。絵本は、着替えたりしゃべったりするのが苦手でも、絵を描いたり踊ったりといった得意なことで家族を楽しませるドングリの男の子が、ありのままに周囲に受け入れられていく物語になっている。

 CFは31日までで、協力者は絵本をもらえるなどの特典がある。サイトはこちら。寄付は銀行振り込みでも受け付ける。集まった善意の多寡にかかわらず、絵本は6月に完成する予定。300冊の寄贈を計画するほか、同ネットのイベントなどで販売し、活動費に充てる。

=2019/03/19付 西日本新聞朝刊=

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