不要学生服、補修して販売 早良区の塾「クローバー学舎」 「家庭の負担和らげたい」 [福岡県]

補修した学生服を前に「小さな取り組みだけど、子どもや保護者の力になりたい」と話すクローバー学舎の松井郁恵さん
補修した学生服を前に「小さな取り組みだけど、子どもや保護者の力になりたい」と話すクローバー学舎の松井郁恵さん
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 福岡市早良区野芥1丁目の学習塾「クローバー学舎」が、小中高生が卒業して不要になった学生服やランドセルを補修して安く販売する取り組みを始めた。これまでに塾周辺の中学や高校の制服など70点以上が集まり、新品の1~2割の価格で提供している。リユース部門担当の松井郁恵さん(40)は「善意を生かして、家庭の経済的な負担を少しでも軽減できれば」と話す。

 クローバー学舎は、小中高生約100人が通う個別指導塾。松井さんは講師を務めていたが、子ども2人の育児で夜間の出勤が難しくなり、「地域の子どものために、昼間に何かできないか」と考えていた。

 そんな時、塾生の送迎に来たある母親から「学生服のおさがりを探しているけど、塾で扱ってないですか?」と尋ねられた。夏用と冬用の学生服や体操服など学用品を一式そろえると、10万円を超えるケースもある。購入費が家計にとって相当な負担になっているという新聞記事を以前見たことがあった松井さんは、不要になった学生服を補修してリユース用に安く販売することを思い付いた。

 今年1月にスタートし、塾の卒業生に手紙を書き、知人に無料通信アプリLINE(ライン)で呼び掛けておさがりの提供を募ったところ、学ランやセーラー服、スカート、ランドセルなどが続々と集まった。塾側が安く買い取っているが、中には無償で譲ってくれる人もいる。ほつれがあったり、ボタンがなかったりした品は一つずつ補修し、きれいにクリーニングして塾に並べるようにした。

 状態により価格は変わるが、男子の学ランの上着が5千円前後、女子のスカートの場合は4千円前後、ランドセルは5千円前後と割安で販売している。松井さんは「子どもや保護者と関わりが深い学習塾だからこそ、できることがあると思う。少しでも家庭をサポートする力になりたい」と話す。

 リユース部門の受け付けは午前11時~午後3時(日曜祝日は休み)。事前に連絡すれば、時間外対応も可能。塾生以外の利用も歓迎している。クローバー学舎=092(984)3662。

=2019/03/21付 西日本新聞朝刊=

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