一昨年に引退フェリー「おおしま」旧船の模型 元漁師の沖西さんボトルシップに 宗像市 [福岡県]

イカ集魚灯の中にフェリー「おおしま」を模型で再現した沖西牛男さん
イカ集魚灯の中にフェリー「おおしま」を模型で再現した沖西牛男さん
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手作りの道具を使い、集魚灯の中で部品を一つ一つ組み立てる
手作りの道具を使い、集魚灯の中で部品を一つ一つ組み立てる
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島民に惜しまれながら引退した先代のフェリー「おおしま」
島民に惜しまれながら引退した先代のフェリー「おおしま」
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 宗像市大島の元漁師、沖西牛男さん(69)が、イカ漁の集魚灯の中に船舶模型を組み立てたボトルシップを完成させた。一昨年、島民に惜しまれながら“引退”したフェリー「おおしま」の旧船を細部まで再現。23、24日に海の道むなかた館(同市深田)で開かれる「むなかたものづくり展」でお披露目する。

 沖西さんは約20年前から、イカ漁に使う3000ワットの大型電球を再利用したボトルシップ作りを始めた。10年前には巻き網漁船で左腕を巻き込まれる事故に遭い、一時は腕を上げることができなくなる時期もあったが、リハビリの傍ら毎年のボトルシップ作りは欠かさなかった。

 その作業は精緻の極みだ。集魚灯の、直径わずか3センチの入り口から部品を中に入れ、ピンセットや菜箸、ハサミで手作りした道具を巧みに用いながら部品をつまみ上げ、差し込み、接着していく。

 島民たちは、「おおしま」の旧船を「キラキラ輝く手すりが魅力だった」と語る。沖西さんが実際に作ってみると、針金製の手すりを再現する工程が一番大変で、1本取り付けるのに1時間以上かかったこともあるという。

 ものづくり展では、沖西さんを含む市民による作品展示や、ロボット、自動車企業による体験コーナーも楽しめる。

=2019/03/23付 西日本新聞朝刊=

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