校区外児童も通う“山里の学びや”144年の歴史に幕 曲渕小で休校式 [福岡県]

休校式で校歌を歌う曲渕小の児童や教員、地元住民たち
休校式で校歌を歌う曲渕小の児童や教員、地元住民たち
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 福岡市早良区曲渕の曲渕小で24日、休校式があった。児童や地元住民、卒業生ら約250人が校歌を高らかに歌い上げ、今月末で144年の歴史にいったん幕を閉じる同校の思い出を心に刻んだ。

 同小は脊振山系の山里にあり、校区外の児童も通える小規模校特別転入学制度「海っ子山っ子スクール」を実施。自然環境を生かした教育で活性化を進めたが、過疎化によって校区内に住む児童は2017年度からゼロになり、全児童が校区外通学となっていた。5年生以下の児童は新学期から新たな学校に移る。

 式典では、実行委員長の土岐光弘PTA会長が「子どもたちや先生、地域の人、保護者が支え合ってきたことに感謝します。子どもたちは最高の環境で育ったことを誇りに思い、次のステップに踏み出してほしい」とあいさつ。

 続いて、年間を通し子どもたちと交流する行事を催してきた校区自治協議会に、市から感謝状が贈られた。波呂信義会長は「地域の拠点だった学校がなくなり大変さびしいが、今後も一丸となって地域をもり立てていきたい」と述べた。

 松尾栄太校長は「休校は新しい生活の始まり。曲渕小で学んだことを精いっぱい生かしてほしい」と「山っ子」たちを激励。最後に出席者が万感の思いを込めて校歌を斉唱した。

 最後の卒業生8人の中の一人、米村真也榎さんは「みんな別れ別れになるけど、一緒に集まる機会をつくり、思い出を大切にしていきたい」と話していた。

=2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

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