「弁当の日」クランクイン 来年秋から全国で自主上映 九大のセミナー「自炊塾」撮影 [福岡県]

九州大学の「自炊塾」の講義を収録する映画「弁当の日」の撮影スタッフ
九州大学の「自炊塾」の講義を収録する映画「弁当の日」の撮影スタッフ
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 子どもや若者が台所に立つことで食材や食の提供者に感謝する「弁当の日」を多くの人に知ってもらおうと、ドキュメンタリー映画「弁当の日」が10日、クランクインした。監督で西日本新聞社の安武信吾編集委員(55)ら撮影クルーが福岡市の九州大伊都キャンパスを訪れ、人気の少人数セミナー「自炊塾」を収録した。映画は来年秋に完成し、全国の学校などで自主上映会を開く。

 弁当の日は2001年、香川県の小学校長だった竹下和男さん(69)が提唱した。子どもが親の手助けを受けることなく、弁当を手作りする食育の取り組みで現在、約2000の小中学校が実践中という。

 九大の「自炊塾」は竹下さんの取り組みに感激した同大准教授の比良松道一さん(53)が13年から始めた。7月半ばまでの3カ月間、学生は最低40回以上の自炊に取り組むことが受講の条件。パンを焼くだけの朝食やレトルト、冷凍食品などで作る料理は「自炊」として認めない。

 この日は講義の説明が行われ、定員(25人)を上回る約80人が比良松さんの説明を聞き、抽選の結果、35人の受講が決まった。

 映画は竹下さんのインタビューや先進的な学校の取り組みなども紹介する。安武監督は「弁当の日は家族や友だち、地域のつながりを強くする。見た人が『自分もやってみよう』と行動を起こす作品にしたい」と話した。

=2019/04/16付 西日本新聞朝刊=

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