自民が高島氏支持 福岡市長選

 自民党は15日、18日投開票の福岡市長選で、3選を目指す現職の高島宗一郎氏(44)=無所属=を支持することを決めた。高島氏が15日、党福岡県連を通さず、直接党本部に要請したため急きょ党幹部が協議して支持を決めたという。党は麻生太郎副総理兼財務相が17日に福岡市入りするなどして支援する。

 高島氏は前回市長選で推薦を受けた自民党に今回は推薦を求めず、党市議団は「支援」にとどめていた。

 甘利明選対委員長は記者団に「(蔵内勇夫福岡県連会長から)『県連として理解する』と言われた。推薦の手続きを踏む時間的余裕がなく、党本部の意思を明示した」と説明した。

 高島氏は15日夜、「党本部から支持を出すと本日連絡をいただいた。ありがたいこと」と述べた。

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 「安倍政権の候補」狙う 党本部

 福岡市長選で「完全無所属」を掲げ、政党の推薦を求めてこなかった現職の高島宗一郎氏が一転、自民党本部の支持を取り付けた。「自民党候補」としての位置付けを明確にして勝利することで、来年の統一地方選や参院選に弾みをつけたい党本部側の思惑に、安倍晋三首相ら政権中枢とのパイプをより太くしたい高島氏側が応じた格好。ただ、地元県連を頭越しにした対応に、市議らから不満の声も上がる。

 首相は9月に党総裁3選を果たしたが、以降は支援候補が敗れる首長選が目立っており、党本部は地方の支持に危機感を募らせる。

 福岡市長選は来春の統一地方選の前哨戦。来夏には参院選も控える。支持に当たっては、首相に近い地元関係者が党本部と高島氏側との調整に動いたという。自民党関係者は「支持を受けた高島さんが勝てば『安倍政権が勝利した』と広くアピールできる」と期待する。

 高島氏は、首相や麻生太郎副総理と親しく、国家戦略特区を活用した規制緩和などで成長戦略を推進してきた。「アベノミクス」の旗印を鮮明にして市長選に勝利することは、安倍政権の後押しにもつながると判断したもようだ。

 ただ、高島氏と自民市議団は昨年、福岡空港の民営化を巡る出資問題で対立し、今もしこりが残る。党県連との関係も微妙だ。そのため地方組織での手続きを経ず、党本部の判断で決定できる「支持」の形で折り合ったとみられる。ある県連幹部は「こちらは全く関わっていない。軽視されている」と眉をひそめた。

=2018/11/16付 西日本新聞朝刊=

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