福岡市長選最後の訴え 神谷氏「ロープウエー反対」 高島氏「夢と希望を与える」

 福岡市長選は17日、選挙戦最終日を迎えた。いずれも無所属で、新人の神谷貴行氏(48)=共産推薦=と現職の高島宗一郎氏(44)=自民支持=は都心部を中心に遊説と街頭演説を重ね、最後は両者とも同市・天神でマイク納め。24年ぶりの現新一騎打ちとなり低投票率も懸念される中、午後8時ぎりぎりまで繁華街を行き交う若者や買い物客に向けて支持を訴えた。

 神谷氏は午前8時の南区での街頭演説を皮切りに、天神方面へ遊説。午後7時40分、イルミネーションが輝く天神のファッションビル前で、選挙期間中146回目となる最後の街頭演説を行った。

 支持者のタンバリンの音と「カミヤ」コールに迎えられ、遊説カーの上に上った神谷氏。ロープウエー計画の是非を争点と強調した上で「最大で400億円かかる計画をきっぱりやめて、皆さんの福祉、子育て、教育にお金を回す」と主張。「いよいよ18日が投票日。ロープウエー反対の方はそのまま投票所に足を運び、私を何とか市長に押し上げてほしい」と呼び掛け、深々と頭を下げた。

 陣営幹部は「これまでにないくらい現職批判の声を市民から聞いている。後はその票をいかに取り込めるかだ」と語った。

 一方、高島氏は午前中、公務として市内でのイベントに参加し、午後から天神や博多駅周辺で遊説へ。天神の新天町商店街では、応援に訪れた「後見役」の麻生太郎副総理兼財務相と並んで街頭演説。「国家戦略特区など国と市が一体でさまざまなプロジェクトを進めた」と政権中枢との近さをアピールした。

 午後7時40分ごろからは、天神の百貨店前でマイクを握り最後のお願い。「教育環境への投資や、高齢者のみなさんが安心できる福祉の財源を作っていく」と強調し、「都市の成長で生まれた財源を生活の質の向上に振り向けていく好循環を、確固たるものとしていく」と力を込めた。

 最後に「自由な発想で地方もここまでできるんだという夢と希望を与えられる福岡市をみんなと一緒に作っていきたい」と訴えた。

 神谷氏の最後の演説中、事務所に戻る高島氏が乗り込んだ遊説カーがニアミス。高島氏が「福岡市のリーダーはタカシマ、タカシマでございます」と声のボリュームを上げると、負けじと神谷氏も「公開討論に応じず、政治の議論ができない市長さんにはお引き取り願いたい」と絶叫。繁華街が騒然とする中、14日間に及んだ選挙戦は幕を閉じた。

=2018/11/18付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]