「高島流」重い信任 福岡市長3選 議会、知事と軋轢抱え 首相の祝電に破顔

安倍晋三首相から電話で祝福を受け、笑顔を見せる高島宗一郎氏=18日午後8時17分、福岡市中央区
安倍晋三首相から電話で祝福を受け、笑顔を見せる高島宗一郎氏=18日午後8時17分、福岡市中央区
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 九州をけん引する「158万人都市」の民意は、成長を重視する高島市政の継続を選んだ-。18日投開票の福岡市長選で、現職の高島宗一郎氏(44)は人口や税収が伸びた2期8年の実績を掲げて新人との一騎打ちを制した。「都市が成長し、生活の質が向上しているという実感が広がっている」。3度目の信任を得た高島氏は、自信に満ちあふれた表情で語った。

 午後8時すぎ。3選が確実になると、高島氏は事務所に詰め掛けた支援者たちと満面の笑みで握手。駆け付けた麻生太郎副総理兼財務相とともに万歳を繰り返し、「子育て中の方や高齢者の皆さんから直接聞いたたくさんの声を少しでも多く実現できるよう、次の4年間も頑張りたい」と決意を語った。

 万歳の最中、外遊から帰国したばかりの安倍晋三首相から高島氏のスマートフォンに電話が。高島氏は壇上ですぐに電話を折り返し、「ありがとうございます。支持を頂きびっくりしました」と首相に語り掛け、親密ぶりをアピールした。

 一方、市議会の与党議員の一部は、最後まで会場に姿を現さなかった。高島氏は対立した自民市議団とのしこりが残ることから政党に推薦願を出さず、選挙対策本部も設けなかった。選挙戦は親しい一部市議と友人らによる「勝手連」が主導。議員が動員する集会への出席は最小限にとどめ、聴衆がまばらな団地の前で何度もマイクを握った。

 投票日の3日前には地元県連の頭越しに、首相とのパイプを使って自民党本部から「支持」を取り付けた。自民市議団は「地元軽視も甚だしい」と不信感を増幅させた。

 また、ホテルや旅館の宿泊者に課税する「宿泊税」を巡り関係が悪化している小川洋福岡県知事も会場に顔を出さなかった。前回は小川氏が花束を持って駆け付けたが、今回は折り合いが付かなかったという。

 「議会としっかり話して、喜んでもらえる施策を実現したい」。市民の圧倒的な支持を得た44歳のリーダーは、成長の実感を幅広く浸透させる使命と市議会との軋轢(あつれき)を両肩に抱え、成果が問われる3期目を迎える。

=2018/11/19付 西日本新聞朝刊=

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