国史跡に鹿児島「城久遺跡」 国名勝に宮崎「鵜戸」 文化審答申、地元に喜び [鹿児島県]

日向灘に面した断崖の海食洞に立つ鵜戸神宮の本殿
日向灘に面した断崖の海食洞に立つ鵜戸神宮の本殿
写真を見る

 国の文化審議会が16日、文部科学相に指定を答申した史跡名勝天然記念物で、鹿児島県からは新たに喜界町の「城久(ぐすく)遺跡」が史跡に、宮崎県からは日南市の鵜戸(うど)神宮や周辺海域の「鵜戸」が名勝に選ばれた。

 八つの遺跡群からなる城久遺跡のうち、指定されたのは5遺跡の4万9千平方メートル。9~15世紀の集落跡とされ、中国製の青磁や陶磁器のほか、長崎県で作られた石鍋なども出土した。

 倉庫を備え、四方にひさしが付いた大規模建物跡も確認されており、南西諸島や九州、大陸と広く交流したとみられる。集落は13世紀ごろ縮小したらしい。

 指定により鹿児島県内の国史跡は29件になる。県教委は「古代末から中世における奄美、琉球地域の交易拠点で貴重な遺跡」としている。

 一方、鵜戸は、日向灘に面した断崖の海食洞に鵜戸神宮の本殿を配置。南側の海岸部には「鬼の洗濯板」と呼ばれる鵜戸千畳敷奇岩がある。鵜戸神宮は南九州を代表する神社で古代から厚い信仰を集め、神話や伝承の舞台になり、昭和中期の新婚旅行ブームのコースとしてにぎわった。近年は年間約100万人の観光客が訪れ、外国人客も多い。

 宮崎県としては戦後初の国名勝になる。本部雅裕(ほんぶまさひろ)宮司(66)は「悠久の歴史と風光明媚(ふうこうめいび)で豊かな自然を堪能し、信仰を深めていただけるよう細心のおもてなしをしたい」と話す。

=2017/06/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]