肥薩線の世界遺産化断念 沿線自治体協議会解散 D51の復活運行困難 [鹿児島県]

 熊本県八代市と鹿児島県霧島市を結ぶJR肥薩線の沿線14市町村で活動してきた「肥薩線を未来へつなぐ協議会」は30日、熊本県人吉市で総会を開き、会を解散した。主要目的の肥薩線の世界文化遺産登録や、かつて同線を走った蒸気機関車D51の復活運行が実現困難と判断したため。

 協議会は2011年、人吉市を主体に宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町などで発足。明治期から稼働する鉄橋やトンネルの学術調査や文献などの資料収集を進め、沿線の矢岳駅(人吉市)に保存されているD51の復活を求める署名運動を展開してきた。だが近年は市町村間で運動への温度差も露呈し、JR九州も難色を示していた。

 この日は、会の継承組織として鹿児島県霧島市などを加えた「肥薩線利用促進・魅力発信協議会」(会長・松岡隼人人吉市長、16市町村)を新たに発足させ、PR強化の方針を決めた。

=2017/07/01付 西日本新聞朝刊=

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