西日本新聞電子版 1周年記念プレゼント

鹿児島ラーメン、米国で奮闘 指宿市の「麺屋二郎」 8月にNY店 今月2号店も「味、世界に広めたい」 [鹿児島県]

ニューヨークにオープンした「麺屋二郎」の店内(同店提供)
ニューヨークにオープンした「麺屋二郎」の店内(同店提供)
写真を見る
ニューヨークで提供されているラーメン「KAGOSHIMA」(同店提供)
ニューヨークで提供されているラーメン「KAGOSHIMA」(同店提供)
写真を見る

 米ニューヨークで鹿児島ラーメンが人気を集めている。鹿児島県指宿市のラーメン店「麺屋二郎」が8月、ウォール街に出店したのを皮切りに、今月15日にはブルックリン地区に2号店をオープン予定で、3号店の計画も進む。臭みのないあっさりスープが自慢の豚骨ラーメンを「IBUSUKI」などの商品名で提供。安間(あんま)二郎社長(37)は「ニューヨークを足掛かりに鹿児島ラーメンを世界に広げたい」と意気込む。

 もちもちとした食感の自家製の中太麺と、鹿児島の甘めのしょうゆで煮込んだチャーシュー。指宿発のラーメンは、多くのニューヨーカーをうならせた。

 昨年と今年、ニューヨークであったラーメンコンテストの人気投票で1位を獲得。昨年のコンテスト後、マンハッタンや近郊で1カ月半の期間限定出店したところ、米国人から「こんなラーメン食べたことがない」と評価された。安間さんは「素直に表現してくれるのでうれしかった。店を開いてもやっていけると確信できた」と語る。

 安間さんのラーメン人生は順風だったわけではない。2007年、アパレル業界から転身。鹿児島市の有名店で修業後、すぐに同市内で開店準備を始めた。ただ、修業中にスープやチャーシューを作ったことはなく、見よう見まねの試作品は「今まで食べた中で一番まずかった」。有名店の元同僚に教えを請い、何とか形にしてオープンにこぎ着けた。

 ところが無理を重ねて体を壊し、2年ほどで休業。故郷の指宿で療養しつつ「環境を変えて、しっかり土台をつくればいい」との両親のアドバイスに一念発起。「60歳になっても作れるラーメン」を念頭に、無駄を省いたシンプルなおいしさを目指す。試行錯誤の1年を経て、納得の素材で理想のスープが完成。10年に、指宿で再出発した。

 翌年、大分県であったラーメンイベントで弾みをつけ、福岡市のキャナルシティ博多のラーメンスタジアムに出店。指宿を訪れる県外客も多くなった。そんな時に誘われたのがニューヨークでのイベントだった。海外進出を決意すると、現地の日本人の後押しで店を構えることができた。

 米国のメニューは、焦がしニンニクの効いた「IBUSUKI」、マイルドな「KAGOSHIMA」、ピリ辛の「SAKURAJIMA」。安間さんは「アメリカで鹿児島の言葉が飛び交うのはうれしい。鹿児島に興味を持ってもらい、訪ねてもらえれば」と、日米をまたにかけて腕を振るう。


=2017/11/08付 西日本新聞夕刊=

→電子版1周年記念!1万円分賞品券やQUOカードが当たる!!

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]