突発的噴火想定し訓練 桜島で住民ら避難手順確認 [鹿児島県]

避難車両に乗り込む桜島の住民たち
避難車両に乗り込む桜島の住民たち
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 鹿児島市は29日、噴火警戒レベル3(入山規制)が続く桜島で、大規模噴火を想定した避難訓練を実施した。警戒レベルの段階的引き上げに伴って避難する過去の訓練と異なり、参加した住民らは突発的な噴石の飛散に対応した避難手順を確認した。

 今回の訓練は、火口から最も近い3キロ圏の集落である有村、古里両地区の近くに噴石が飛散し、警戒レベルが最高の5(避難)に一気に引き上げられたとの想定で実施。両地区の住民や観光客16人が参加した。

 この日は午前9時ごろ、防災行政無線で避難が呼び掛けられると、消防団員が集落を1軒ずつ回り、住民を誘導。住民はヘルメットや貴重品を手に、近くのホテルに集合した後、避難所に向かった。ヘルメットに印字されたバーコードを読み取り個人識別するシステムも確認。専門業者による重機で噴石を撤去する訓練もあった。

 古里地区の中園アツ子さん(80)は「山は毎日見ているが、訓練に参加することで安心できる」。松永範芳副市長は「訓練を積み重ねることでいざという時に対応できる。桜島に関心を持ち続けることが大切」と話した。

=2017/11/30付 西日本新聞朝刊=

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