鹿児島県の小林副知事退任へ 後任に厚労省出身の中村氏 [鹿児島県]

11日付での鹿児島県副知事就任が決まり、県議会最終本会議であいさつする中村かおり氏
11日付での鹿児島県副知事就任が決まり、県議会最終本会議であいさつする中村かおり氏
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鹿児島県議会最終本会議であいさつする小林洋子副知事
鹿児島県議会最終本会議であいさつする小林洋子副知事
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 鹿児島県初の女性副知事として2016年10月に就任した小林洋子氏(52)が、10日付で退任することになった。小林氏は厚生労働省のキャリア出身で、三反園訓(みたぞのさとし)知事の「女性を副知事に起用する」という目玉公約で就任した。しかし、表に出る機会は少なく、県議会からも積極活用を求める声が出ていた。

 4日の県議会で、三反園知事は小林氏の後任に同じ厚労省出身の中村かおり氏(46)を充てる人事案を追加提案し、全会一致で同意された。

 小林氏の任期は4年だったが、県は「中央省庁出身の副知事は2年交代が慣例」と説明している。小林氏は男女共同参画や子育て対策などで女性視点の施策推進が期待されていた。だが、2年間で女性を対象にした会議やセミナーへの出席は約20回だった。ある自治体幹部によると、小林氏に講演を依頼したが、県が断ったこともあったという。

 こうした状況もあり、県議会では昨年12月と今年9月の2回、小林氏の活動をめぐり質疑が交わされ、県議側は県庁外での活発な講演活動を求めていた。県議の一人は「知事は自分より目立たせたくなかったのだろう。女性活躍を推進すると言っているがあべこべだ」。別の県議は中村氏が自治体勤務がないことを踏まえ「後任もとにかく女性を連れて来ればいいとしか思っていない」と批判した。

 退任にあたり小林氏は議場で「女性や高齢者の活躍、子育て支援に全力で取り組んできた。退任しても鹿児島県の応援団として力を尽くしたい」と述べた。

 11日付で就任する中村氏は東京都出身。1994年に旧労働省に入り、公共職業安定所運営企画室長などを歴任、今年7月に厚労省大臣官房付になっていた。同県の副知事は2人で、もう1人は県職員出身者が務めている。


=2018/10/04 西日本新聞=

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